沖縄旅行のshirop的総括(?)

 というわけで沖縄に行って参りました。3泊4日という日程で、家族旅行だったので、いわゆる観光旅行ですが、きれいな海と美味しい料理を堪能いたしました。美ら海水族館ではジンベイザメや、人工尾ひれで有名になったイルカのフジも観ることが出来ました。昨年のグアムでは飛行機のベルトを締めることを嫌がって大泣きだったドレミも、今回は基本的に機嫌良くしていました。
 沖縄は初めてだったので、一番驚いたのは「移動手段が限られている」ということでした。鉄道がないということくらいは知っていて、レンタカーを借りたんですが、空港からホテル、ホテルから各施設まですべてクルマ。ホテルの立地の関係で、どこへ行くのも1時間くらいかかりました。
 そしてもうひとつ、沖縄の広さ。地図を見ればわかりそうなものですが、僕は沖縄は島であり、島は「広くない」という変な先入観があって(以前行ったサイパンなんて、本当に簡単に島を1周できましたからね)、クルマがあればどこへでも簡単に行けるんだと思いこんでいたんです。なので、那覇空港から1時間以上もドライブしないとその日の宿泊施設に着けないなんて本当に驚きました(事前に調べろよ、と自分にツッコンじゃいましたよ)。
 沖縄に行くのならぜひ行きたいと思っていた、先の大戦についての記念碑や資料館など、そして沖縄ならではの音楽体験などは、家族旅行という性格上(と日程上)かないませんでした。これはまあ、次回に持ち越しというところですね。妻も僕も今回の旅行は楽しめましたので、必ずまた行こうと話しています。そのときにはそういうところへも行きたいと話しています。
 とはいうもののわずかですが、それに近い体験もいたしました。ホテルのレストランでは「沖縄音楽ショー」をやっていたし、ホテルのロビーでも毎晩、子ども達に沖縄音楽を教えるステージなどがありました(カチャーシーを教えている場面に遭遇したんですが、ドレミは勝手に最前列まで走っていき、満面の笑みでデタラメな踊りを踊っていました)。那覇市在住の友人と食事をしたときには、お店の中庭で三線の弾き語りを聴くことが出来ました(若い女性でしたが、三線も唄も上手でした)。
 最終日には国際通で沖縄返還の写真集を求めました。時間がなかったので目についたものを購入したという感じですが、印象的な写真が多い、いい書籍でした。沖縄の本土復帰のとき僕は小学3年生で、はっきり憶えていますので、こうした書籍はなおさら気持ちに響きます。そして同じく国際通りで1枚CDを購入しました。奏琉楽団というグループのその名も「RYUKYU BEATLES」。これは三線など沖縄の楽器で「ノルウェーの森」や「涙の乗車券」「イエロー・サブマリン」など、ビートルズの曲を演奏したもの。帯やインナースリーブにはけっこう大上段に構えた言葉がありましたが、僕はもっとリラックスして楽しんでいます。全体的には折衷的な印象ですが、「Eight Days A Week」は沖縄の音階とオリジナルのメロディやハーモニーがうまい具合に解け合って、意外な名演でした(その意味では「Yellow Submarine」の途中の、あのバンド演奏を沖縄の楽器でやるところも面白かったです)。こういう書籍やCDを時間をかけて探していきたかったな。何しろ子連れ旅行でしたからね。本当に「次回に期待」です。個人的な思惑はともかく、旅行自体は楽しいものでした。またぜひ行ってみたいと思います。
 今は上に書いた「RYUKYU BEATLES」を聴きながらこれを書いています。「Ob-La-Di,Ob-La-Da」の真っ最中。これは楽しい。リフがそのまんまの「Day Tripper」などはちょっと興ざめなんですが、上手く楽器の音色や沖縄の音階と調和するものはなかなかの出来です。それにしてもさすがビートルズ、世界のあらゆる場所で会えますね。