あの屋上コンサートから40年

 Taishihoさんのブログjinkan_mizuhoさんのブログで気づいたんですが、ビートルズのあの「ルーフトップ・コンサート」から40年経ったんですね(1969年の1月30日)。「来日から40年!」と騒いでいたのがつい先日のような気がしていたんですが、月日が経つのは早いものです。
 ファンにはいろいろ言われることの多い「Let It Be」ですが、僕は正直そんなに嫌いではありません、というか、けっこう好きです。なんだかんだいって、ビートルズのレコーディング現場が観られるというのはたまらないものでした。例の「ポールとジョージの口論」とか「なんとなくやる気のなさそうなメンバー達」なども、今となっては「いろいろあったことの一場面」というふうに受け取れます。僕が初めて「Let It Be」を観たのは中学2年のときにテレビ放送をしたときでしたが(かまやつひろしがナレーションをしていたものです)、それが事実上「生まれて初めて観た動くビートルズ」でした。ロック初心者、ギター初心者だった僕にとって、実際に楽器を持って演奏し、試行錯誤を繰り返すビートルズは、とても興味を惹かれるものでした。「Maxwell’s Silver Hammer」のコード進行をみんなに教えるポールの姿は、世界的バンドのセッションというよりもアマチュアバンドのようで、とても身近に感じられるものでした。
 あの屋上コンサートは、そういう試行錯誤ではなく、見事にプロフェッショナルな姿でしたね。寒そうだし、チューニングが狂っちゃうところもあるし、音が出ない瞬間もありましたが、それでも実に見事でした。僕は大好きです。あのあと、テレビの企画やPVなどでどれだけたくさんのバンドが「ビルの屋上で演奏」をやるのを観たでしょう(U2までやっていましたね)。よくファンの間で「タイムマシンがあったら、どの時期のどの場所のビートルズを観たいか」という話題がありますが、40年前のアップルビルの下で、あの4人の「最後のライヴ」を観るのもいいんではないかな。少なくとも僕はぜひその場に立ちたいです。
 

Let It Be

Let It Be

 それにしても一向に公式発売のニュースが聞かれない「Let It Be」、40周年記念ということで、今年こそ英断を期待したいですね。関係者のみなさま、ご検討よろしくお願いいたします!