内緒で名古屋大作戦(笑)!

 行きます。ウィルコ・ジョンソン。名古屋まで。
 たぶんもう説明不要だと思います。もう会えないと思っていたウィルコがまたこの国に来てくれる、これだけでもう十分です。チケット発売日である今日は10時前からPCを立ち上げ販売サイトへのログインも済ませ、時報と同時にいざ!
 …玉砕しました。1分もしないうちに「予定枚数終了」(東京と京都)という画面。争奪戦になるということくらいわかっていましたが、一昨年、昨年とわりと何回かプラチナをあっさりゲットしていたので、これもイケるんじゃないかな?と思い上がっていたバチが当たっちゃいました。
 ああ、だめだったかとしばらくボーっとして、なんとなくあちこちサイトを巡回していて、ふともう一度チケット販売サイトのページを確認してみたところ、大阪と名古屋はまだ販売中という表示が…。
 考えました。コンサートは平日だ。平日はもちろん仕事があるし、名古屋や大阪は非常に遠い(僕は南関東在住です)、仮に休みが取れて西に行けたとして、帰りはどうしよう?その日のうちに帰れなければ翌日も休むことになる。それはちょっとマズい。それによく考えたら家族の承諾もまだだ。勝手にチケットだけ買ってしまいあとで「行っちゃダメ」と言われたらオシマイだ。だいたい平日にロックのライヴ行くんで関西に行くよと言って笑顔で送り出してくれる家族なんてそうそういるもんじゃないでしょう。ああ、どうしよう…。
 で、次の瞬間にはこう考えました。新幹線があるじゃないか、あれならすぐに西に行ける。午後半休だけ取ってもライヴには間に合いそうだ。大阪はさすがに無理だけれど、名古屋だったらギリギリ日帰り弾丸ツアー可能かも、それなら翌日は(疲れていても)出勤できるぞ。大体東京ドームのコンサートだって帰宅は11時過ぎることがあって、ポールの時なんかほとんど午前様だった。それならば、家族には「どこでやるか」はわざわざ話さず「ライヴ行くんだ」だけ話しておいても大丈夫なんじゃないか?もちろん信義則的にはナニですが、僕はふだんわりと家族のために働いている「いい旦那さん」(笑)だし、下戸だからそんなに飲み会とかもないし、別に犯罪を犯しに行くわけじゃないし。信義則のところだけ目をつぶれば…(笑)。
 で、気づいたら、名古屋のチケットを買っちゃっていたと(笑)。
 こんなこと滅多にありません僕の人生で。コンサートのために関東を離れるなんてサザンオールスターズ渚園以来かも。上に書いたように僕は南関東在住で、若干遠いとはいえドームも武道館も普通に仕事帰りで行かれます(さすがにさいたまスーパーアリーナだと平日は辛いけれど)。首都圏在住の恵まれた点で、たいていのコンサートは遠征せずとも自宅や職場から行ける範囲で開催されるので、そういう移動は考えなくてすんでいました。それが今回初めて、です。新幹線往復になりそうだし、仕事もやりくりしなくてはなりません。それでもチケットが入手できて嬉しいです。昨年1月の衝撃の発表、「ギター・マガジン」2013年3月号インタビューでの「今年中(2013年)には死ぬんだ」という発言で、目の前が真っ暗になった身としては、このときまで彼が元気でいてくれて、しかもまた日本でツアーをしてくれる、こんなうれしいことはありません(そして、願わくば「この次のツアー」も実現して、僕に「なあんだ、名古屋まで行くことなかったなあ。ずっと元気じゃないか」とガッカリさせてほしいです)。というわけで、「家族に内緒で名古屋大作戦」開始です(笑)。さあ、明日から往復の新幹線代を貯めなきゃ(笑)。

レッド・ホット・ロッキング・ブルース

レッド・ホット・ロッキング・ブルース

 追記:ウィルコ、なんとあのロジャー・ダルトリーと共演アルバムを出すそうです。タイトルは「Going Back Home」。ザ・フーのサイトではウィルコは「パブロックの雄、ドクター・フィールグッドの伝説のギタリスト」と紹介されていました。2月下旬にはイギリスでライヴもあるんだそうです。ああ、観たい!いっそロジャーも一緒に来てくれないかしら(笑)。