短文ですがライヴ評・ベル・アンド・セバスチャン

 もう一週間前ですが「Hostess Club Weekend」を観に行ってまいりました。会場は新木場West Coast。僕は用事があったので観られたのはカリブーと大トリのベル・アンド・セバスチャンだけでしたが、どちらもとてもよかったです。カリブーはものすごいシンセ重低音にさらされ、身体の内側から揺さぶられるような音量でした(PAの真ん前にいたからかもw)。CDでは実験的でデジタルな感じでしたが、実際の演奏はバリバリ肉体的。ドラムがステージど真ん中にあって迫力満点でした。素直に「気持ちよかった」と思えるものでしたね。
 そして大トリのベルセバ。このバンドを観たくてチケット取ったくらいですから期待も大。新作「Girls In Peacetime Want To Dance」は音作りで冒険したものでしたのでどうなるかなと思っていたんですが、いきなりオープニングが新作の1曲目。でも驚いたことに全然違和感なし。あのイントロが流れだすんですが、ちゃんと「ベルセバ」なんですよ。この日の演奏曲目は新作からもそれなりに選ばれていて、その意味では変動があったといえるものでしたが、全体の印象は今までの彼らのイメージや音楽性を大きく裏切るものではありませんでした。音量もほどほどだったし(笑)。
 新機軸の「Perfect Couples」は演奏も歌も今までにない感じで、バックに流れる映像も非常に技巧的でしたが、それさえちゃんとベルセバでした。すでに活動開始から20年、バンドの「太い幹」を実感できた瞬間でした。バンド特有の「毒」や「叙情」はしっかり感じられましたが、それ以上に彼ららしい楽しさに満ちたライヴで、その意味でもバンドの「大きさ」を感じさせてくれるものでした(みんなで踊ろうタイムもしっかりあったし)。
 素晴らしい新作直後という絶好のタイミングで観られたライヴでしたが、期待以上の素晴らしさでした。

Girls In Peacetime Want To Dance

Girls In Peacetime Want To Dance