みなさまよいお年を!

 平成27年もいよいよ大晦日。もうこの歳になるとですね、年々1年が短くなって、つい先日した「あけましておめでとうございます」をもうするのかよ、という感じ、生きる相対性理論(笑)。
 今日はこれから、妻実家に帰省いたします。帰宅する1月2日まで僕は家事もせず、炊事もせず、文字どおり寝正月。惰眠と美食に明け暮れます。図々しい娘婿(笑)。
 今年はあまりブログを更新できませんでした。SNS関係にはわりとアップしていたので、完全な怠慢ですねすみません。今年は公生活は(人事異動があったのに)比較的穏やかでした。私生活もまあまあ順調、夏は(僕には珍しく)政治的な(?)時間も過ごしましたが、概ね平穏でした。音楽も聴き、楽器も弾きましたが、今年は本を手に取り、勉強し直すことが多い1年でもありました。こう見えても大卒で、学部も社会学系なんすよ。何十年も怠けていたので頭完全に錆び付いていましたが、アイドリングしながら士業の友人に教えてもらったりして、少しずつ考察し、読み進めています。娘のドレミも塾に行くようになったのですが、その問題集や教科書を見せてもらい、「へえ、こんな勉強するんだね」と言いつつ、妻と2人でこっそり「勉強」しています(笑)。毎日ワイワイ大騒ぎしながら、机に向かう「喜び」を感じることができたのは、とても幸せなことかもしれません。
 今年も素晴らしい音楽は世に生まれてきました。思うところ多い日々でもありましたが、「喜び」に溢れた日々でもありました。数年前僕は「今という時代は『真の楽観性』が試されている」と書きましたが、今も同じ気持ちです。世情も生活も、本当の救済は「悲観を経た、真の楽観」にこそあるんでしょう。少なくとも僕はそう思っています。今年も1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。来年はもうちょっと頻繁に更新します。みなさまどうぞ、よいお年を!

 追記:ちょっとだけ今年の買い物自慢(笑)。11月に都内の某店で購入したザ・フー関連のシングル2枚。右はフランス盤の「Tommy」サントラ。A面は「See Me Feel Me」ですがB面は「Overture From Tommy」。これは2000年に出たリマスターCDにボーナストラックとして収録されるまで完全未発表だと思っていたんですが、映画公開当時にもう出ていたんですね。
 僕の推理ですが、当時は「Overture」を映画に使用するつもりでいたのに、何らかの理由で曲が差し替えになったのではなかったのかなと思っています。証拠というほど強いものではないんですが、「Overture」の演奏時間は約5分、映画で「Prologue1945」が流れる冒頭部分も約5分です。「Overture」はザ・フーによって演奏されたものであるのに対して「Prologue1945」はピート(と、一部ジョン・エントウィッスル)のみによって演奏されているというところで、曲の差し替えをするとき、すでに映像の編集は終わっていたので、大急ぎで(映像の時間と場面優先で)ピートがスタジオでまとめたのではないかなあと、思っています。本当にギリギリまで「Overture」が使われる予定で、だからこうして一部のシングル盤には収録されていた、と。ちなみに「Overture」はオリジナル盤「Tommy」に冒頭の同曲とは違う内容の曲。でもカッコイイ曲ですよ。
 左側はジョン・エントウィッスル「Try Me」ピクチャーシングル。ベースの下にジョンのサインが入っています。僕はこのサインは印刷だと思って、値段が手頃だったこともあって特にこだわりもなく購入したんですが、よくよく見ると音溝にかかる部分の文字が少し滲んているのです。「?」と思って帰宅後画像検索したところ、ヒットした映像のサインがみんな微妙に違っていました。海外の通販サイトなどではっきりと「Autographed」と銘打っているものもありました。もし違っているとちょっと悲しいので、考察はここまでにして勝手に「ジョンのサイン入りシングル!」としています。新譜中心の購入であまり貴重盤や廃盤関連には手を出さなかったこの1年ですが、これは嬉しい「買い物」でした。