それでも花は咲く

 ご無沙汰しております。気づいたらほとんど3ヶ月ぶりの更新です。
 1月にディヴィッド・ボウイが亡くなり、立て続けにグレン・フライモーリス・ホワイト、そしてジョージ・マーティン卿まで亡くなってしまいました。そのたびに「追悼文を書こう」と思い、実際SNSなどにはそれっぽいことを書いてもいたんですが、あまりに次々と訃報が届くので、ちょっと気持ちがついていかず、結局どれもきちんと書けないまま今日まで来てしまいました。最低でも1ヶ月に1回は更新していたのに、2月は1回もアップしませんでした。
 1月の終わりに映画「サウルの息子」を観ました。オスカーを獲得したあの映画です。とても重い映画でした。舞台はアウシュビッツ強制収容所。そこから少しホロコーストのことを勉強し始め、その流れでハンナ・アーレントの「イェルサレムアイヒマン」を読みました。これもとても重い本であり、映画と書籍をきっかけにいろいろなことを考えている最中です。映画や書籍の「とりあえず」の感想は書けますが、それでは意味がありません。今はそれらをきっかけに様々なことを考えているところです。
 今年も3月11日がやってきました。今年は曜日も5年前と同じ。職場では黙祷があり、東北の物産展もあったので僅かばかりですが協力させていただきました。思い返せば今年に入ってからは思うこと、考えることの多い日々でした。
 東京に桜の開花が告げられたのが先週のこと。僕の住んでいるあたりでも少しずつ桜が観られるようになってきました。今日は午後、近所を散歩しましたが、まだ五分咲き程度でしたが、見栄え良く咲いていました。
 今年も桜咲く。世界になにがあろうと。春は来て花は咲く。僕がなにを思い考えようと。それは大きな救いです。「Here Comes The Sun」ではないですが、春の日差しを浴びて氷も溶け、微笑みも戻ってくるのかもしれません。久しぶりに更新するにあたり、主題は桜です。ちょっとサボっちゃったけれど、またちょくちょく更新いたします。どうぞよろしくお願いします。