クラシカルな1日(でもやっぱり少しヘン)

shiropp2005-06-17

 今日のプレイリスト。
 行きはピーター・ガブリエル(えっ、ゲイブリエルだっけ?)のファースト「Here Comes The Flood」からセカンドへ。ちょっと中途半端なアレンジでもう一つの評価のアルバムだけれど、いい感じで聴けました。ちょうど乗換駅についたところで曲が「Exposure」になって、その瞬間風景が変わるような感覚に。さすがロバート・フリップ。やっぱり違います。
 その後はラヴクラフト読みながら、今度は「ツィゴイネルワイゼン」有名なサラサーテ自作自演のSP復刻。これはなかなかだったんですが、今度は朝の通勤ムードに本と音楽が負けてしまいました。最後はゴリラズの「Feel Good inc」この前手に入れた非CCCD。とってもうれしかったけど、音楽自体は、うーん、という印象。楽しくていいけれどね。

 で、今日は昼に2冊本を買ったんです。1冊は「ビヨンド」。NASAの惑星探査機が撮影した写真を纏めたもので、評判も上々の写真集です。
 もう1冊が洋泉社の新書で、鈴木淳史「クラシック批評こてんぱん」。これは「と学会白書Rose」で唐沢俊一氏が「著者名に誤植があり、その正誤表に編集者の熱い釈明が書いてあった」と紹介していた本です。僕が買ったのはその熱い一文がはさまった初版ではなく二刷でしたが(表紙その他の著者名は訂正済み)、これがとてもおもしろい。前述の本での唐沢氏の紹介も内容を示唆されていましたが、予想に違わぬおもしろさ、帰りはずっとこれを読んでいました。というわけで帰りはその本の最初の方でも取り上げられていたフルトヴェングラーの「バイロイトの第九・四楽章」を最後まで。そしてカザルスの「バッハ無伴奏チェロ組曲」これもSP復刻のものを少々。
 「クラシック批評こてんぱん」はその名のとおり、クラシック音楽そのものではなく、その批評を論じる(というより、様々な手法で笑い飛ばす)というもので、文章のノリに引っかかった人にはちょっと刺激が強いかもしれません。ただ、そのように、音楽の批評をいじっているものではありますが、その本質にあるものは、よくある「音楽に評論や批評なんていりませんよ、感性のとおりに聴くのが一番です」てな痴呆な精神ではありません。著者はきちんと、批評という行為がその客体である表現行為から独立した営為であることを認識していて、そのうえでこのような「遊び方」でそれを表しているんだと思います。・・って、まだ読了していませんが。
 今日はなんだか、クラシック色の強い1日でしたね。ピーター・ガブリエルもある意味、ロックの(記号的な意味ではなく)クラシックだし。ゴリラズだけ謎か?
 
 今部屋には喜多郎の「シルクロード」が流れています。これは妻の趣味。要するに風呂上がりのリラックス用ですね。
 今週も終わった終わった。みなさんお疲れさまでした。よい週末を。