もう僕らは別々の世界の住人だよと君は笑うけれど・・

shiropp2005-07-05

 えっ!ジゴロウ降板?!
 ・・と、まあ、少し時事ネタも織り交ぜつつ・・。

 今日も行き帰りともポール。行きは「Tug Of War」と「London Town」を少々。帰りは「McCartney2」と「Flowers In The Dirt」から数曲。
 ロッキング・オン8月号での松村さんの文章の受け売りのようで気が引けるんですが、ポールの才能の大きさには舌を巻きます。ジョンに比べて作品ごとの評価の差が大きい(多作だから当然なんですけど)ポールですけど、世間の評価が低い作品にも独特の魅力や輝きがあって、それに気づいたらもうポールのファンをやめることはできません。今日聴いたもののうち、「McCartney2」は駄作の誉れ高い(?)1枚ですが、これだって聴くべきところは多いです(たとえヘンな東洋人風写真で写っていても、「Frozen JAP」が収録されていてもです)。僕は好きです。ただやっぱり、上記の他の3枚、特に「Tug Of War」には適いませんが。

 「Tug Of War」が発表されたとき、僕は浪人が決定し、予備校に通っていました(歳バレバレ)。朝早く電車に乗り、遠くにある予備校に通っていたのですが、そのとき(春から初夏にかけて)ウォークマンで聴いていたのが「Tug Of War」でした。透明感のある音、豪華だけれど決してハッタリではないゲスト起用、そしてなにより曲の素晴らしさ。今でもこのアルバムを聴くとそのころを思い出します。楽しい時期ではありませんでしたが、何かに必死でいた頃の思い出です。「Wanderlust」や「Somebody Who Cares」に胸を打たれていたあの頃。そして今も同じ思いでこのアルバムを聴きます。年齢も住む場所も、社会的居場所もまるで違うのに・・・。

「いつだってきっと君を気にかけている人はいるんだよ/それに早く気がつかなきゃ・・」(Somebody Who Cares)