「Private Collection」のA面は最高です!だろーみんな!

shiropp2005-07-06

 今日は雨模様でした。
 「雨の時に聴きたくなる音楽」っていう感じの話がよくあるじゃないですか。まあよくある「音楽どうでもいい話」のひとつですけど。で、基本的にはそういう「シチュエーションや気分で音楽を聴きわける=音楽を道具として扱う」っていう聴き方はしないんですけど、それでも、なんだか「雨模様だとつい聴いてしまう音楽」は僕にもあります。ジョン&ヴァンゲリスです。
 ジョン&ヴァンゲリスがメジャーなのかマイナーなのかって、わりと迷うところですね。イエスのことはロックファンなら誰でも知ってるでしょう。「炎のランナー」や「南極物語」の音楽も有名ですね。でも、その2人のコラボレーションが同じくらい有名かというと「?」で、でもじゃあマイナーな存在なのか、っていえば、そんなこともないだろうし・・なんだか断言しにくい位置ですね。その音楽も、「こういうのが好きな人たちがよく聴いている」で終わってしまっているようです。
 ジャンルとしては間違いなく「プログレ」ですね。プログレ自体が「聴き手を選ぶ(?)」ジャンルで、そのせいかあまり話題にもなりません。
 わざわざこうして話題にしているくらいですから、僕はこのユニットは大好きです。この音楽は、いわゆるロックマニア、プログレファン以外の、あまりその手の音楽に興味のない人たちに受けがいいようです。
 僕の経験ですが、彼らのレコードをかけたときに「これ誰の?」と質問をしてくるのは、ロックとは無縁の、クラシックなんかを聴いている人たちです。僕の妻は「チューブラー・ベルズ」が最後まで聴けないという「プログレに不自由な」人間なんですが、ジョン&ヴァンゲリスは聴くことができます。理由を聞くと「聴いていて気持ちいい、無理矢理やっている感じがしない」なのだそうです。
 僕も、彼らの魅力の本質は「無理をしていない」ところだと思っています。現実はどうだかわかりませんが(笑)、2人が心からこの音楽を愛して創作しているというのが伝わってくるんですよね。たゆたうようなシンセサイザーに、ゆったりしたメロディーの、あのハイトーンボイスが乗って流れる、あの感じ。僕にはとても魅力的です。
 でも考えてみたら、あの2人、レコード制作巡ってけんか別れしたんですよね。うーん、現実は音楽のように美しくはなかったかww。