テラシマ氏はお嫌いらしいけれど・・・

 今日は行きにジョー・コッカー「Mad Dogs & Englishmen」。このレコードも昔はその価値がわからなかった1枚です。まあ、中高生にこの良さをわかれと言っても無理かもしれませんが。レオン・ラッセルは「バングラディシュのコンサート」で知っていても、残りは知らない人ばかり。でも、今考えたらすごいメンツですね。これでツアー演ったっていうんですからすごいものです。今日はリタ・クーリッジの「Superstar」が胸にしみました。
 帰りは最初マイルス・デイビスの「This Is Miles Davis Vol.2」からエレクトリック・マイルスつまみ食い。
 電気時代のマイルスは、その圧倒的な音楽に批評も論評も放り出してただただ身をゆだねる、という聴き方ばかりしています。これはまずいのかな?ジャズに関しては門外漢に近いのでまずかったらごめんなさい(誰にあやまってんだ?)。ジャズ関連の書籍をひもとくと、この時期のマイルスについては毀誉褒貶が激しすぎてなにがなにやらわからないのですが、僕なりの聴き方で向かい合っています。60年代後期から70年代初頭にかけて、既存の音楽やその音楽をしばる民族性や地域性を越えようとする試みが、ロックからもジャズからも生まれています。僕にとっては、初期のサンタナ、ラブ、ジミ・ヘンドリックス、晩年のコルトレーン、スライなどがそういう試みを行ったアーチストです。
 もう一つの共通点が、「聴いていて痛快・気持ちいい」というものです。あくまで僕にとってですが。みんなものすごく真剣に音楽に取り組んでいるのに、結果出てくるものは小難しいものではなく、それこそ聴いていて快感を感じられるものばかりです。マイルスは特にそうですね。快感といっては表現が俗っぽいかもしれません。言い換えれば「解放」ですか。自分の感性に無意識のうちにはめられている「思いこみというタガ」がどんどんはずれていく感覚。これが21世紀の今でも有効だというのは、いいのか悪いのか??いや、素晴らしい音楽は永遠なんだな。
 ところで今日は本を1冊買いました。「ボブ・ディラン自伝」(ソフトバンク・パブリッシング)。まだ読み始めてませんが、謎の多いディランについて、ついに自身により答えが出されるのでしょうか?逆に謎が増えたりして。うーん、増えるほうに1票(笑)。
ビッチェズ・ブリュー+1