オルゴールで聴く「こんぺいとうの踊り」は最高です

 一昨日の満月の夜とはうって変わって、今夜は雨が降っています。
 満月にマイク・オールドフィールドということを書いた日記に「星に願いをのオルゴールが合いそう」というコメントをいただきました。というわけで、今はオルゴールのCDを聴いています。ああ、単純。
 子どものころ、オルゴールが回りながら音楽を奏でるのを眺めるのが好きでした。うちにあったものですから、おもちゃみたいなもので、1曲もあっという間に終わってしまうものでしたが。オルゴールのCDって、レコ屋に行くと山ほどありますが、これは要するに、オルゴールの音をサンプリングして演奏してるんでしょうか?すみません、1枚も持ってないものでわからないんです。1曲1曲現物作っていたら、ものすごい手間になりますものね。それだってきれいなんだろうなとは思いますが。実はドレミちゃんが生まれる時に、そういうCDもあるといいかな、と思って見にはいったんですが、どれがいいのかわからなくて結局買っていないんです。
 今部屋に流れているのは、もう15年以上前に買った、アンティーク・オルゴールのCDです。清里にあるオルゴールの博物館の古いディスク・オルゴールを鳴らして、それを録音したものです。なにしろ100年以上経ったものもあるわけですから、音程がちょっと不安定になっているものもあったりして、決して「おきれいな」音色・演奏ではないのですが、それがかえって味になっています。歳月を経て少し緩くはなっていますが、それこそが経てきた年月を語っている感じ。むしろそういうノイズや不安定なところが音楽を豊かにしているようです。そう、これは愛聴盤だったアナログ盤を久しぶりにかける感じですね。
 しばらく前に読んだ本で、観光地の俗化の象徴としてアンティーク・オルゴール博物館が取り上げられていたことがあります(テディベア博物館とかもありました。それが建ってしまったらその観光地の通俗化もいくところまでいったというバロメータなんだそうです)。その論旨自体には特に反論する気はないですが、アンティーク・オルゴールの、あの響きだけは、僕にとっては捨てがたい魅力を持ち続けています。