聴くべきか否か・・・???

 ああ、どうしよう。
 クィーン+ポール・ロジャース(以下クィーンにしときます)、今まで聴いていなかったんですが、どうしよう。先日このブログに遊びにきてくださったhironegiさんのブログでは、すごくいいと書いてあって、気持ちが動きます(hironegiさまお名前無断で出しちゃってすみません)。しかし、僕にはどうしても、フレディがいないクィーンというのが考えられなくて、結局今まで聴いていないんです。ただ聴いていないだけではなく、自分から情報を得ないようにしているほどで、だから本国で大評判だったというコンサートも詳細は知りません。なにもそこまでして、と自分でも思うのですが。 
 ポール・ロジャースは好きなボーカリストです。フリーもバドカンも好きなグループで、それなりに聴きこんでいるつもりです。単独アーチストとしてなら何も問題ないのです。それがクィーンのボーカルとしてとなると、話は全く違ってしまうんです。クィーンの魅力をフレディだけで総括してしまうのは大間違いですし、ブライアン、ロジャーのソロも楽しめた僕なのですが、やはり、フレディのあの声、そしてあのキャラクターあってこそのQueenじゃないかと。 
 ポールが加入して、コンサートをやって、これがいっそ全く不評だったなら、こちらの気持ちにも余裕があったと思うのですが、僕にとっては予想外の大絶賛。これは不安になってしまうのです。そんなにいいのか、ならばちょっと、いやいやフレディがいないのに、でもこれほどの絶賛ならきっと何かが起こっているに違いない、いやいやそんなこと、、、と変な自問自答をしています。ライブ盤も出たらしいですね。ああ、どうしよう。
 というわけで(?)、今日の帰りはiPodでクィーンを聴いていました。いろいろ聴きましたが、中心は3枚目の「Sheer Heart Attack」。重厚な2枚目、ロック界屈指の名盤4枚目に挟まれちょっと割を食った感じの3枚目ですが、僕は名盤だと思っています。2枚目まで気になるレンジの狭さがなくなり、4枚目の、タナトスの香りのする別世界まではいかず、彼らの独壇場たる華麗なハード・ロックです。曲はけっこうバラエティに富んでいるんですが、はっきりとクィーンの世界になっていて、演奏も歌唱も、一種の余裕さえ感じます。B面中間の、短い曲がたたみかけてくる構成は、曲こそ違えライブでもよくやっていました。長いインプロで楽しませるのではなく、曲のコアだけを連射する感じ。AB面併せて40分弱という長さも、スピード感あふれていていいです。
 それにしても、ああ、どうしよう。Sheer Heart Attack