大人の時間(笑)

 ドレミちゃんを寝かしつけて、というかなんとか寝てもらい、大概はそのままみんな寝てしまうのですが、なにかの拍子に夫婦とも起きていると、最近は部屋にジャズやボサノバを流しています。こういうのはけっこうスノッブな聴き方で、一昔前じゃ絶対やらなかった聴き方なんですけど、歳とったせいか、音楽を軽んじることがなければいいだろうと思いだし、やるようになりました。
 ロックはあんまり、、、な妻も、こういう感じで流れるムードのある音楽ならいいみたいです。あっ、もちろんジャズとはいっても、アルバート・アイラーとかミンガスとか、アセンションのころのコルトレーンとかではないです。エバンスとか、チェット・ベイカー(のあのレコード)とか、コルトレーンでも「Ballads」とかです。なんかジャズ・マニアの人たちの逆鱗に触れそうな選択ですね、どーもすみません。
 最近のヘビー・ローテーションは、マイルスの「ing四部作」あたりです。これはどれをかけてもグッときます。さすがマイルス。モダンジャズの傑作なんですから当たり前なんでしょうが、上に書いたようなずぼらな聴き方でも決してBGMに堕することがなく、部屋の空気を浄化してくれます。

妻「こういうの、いいよね。これは誰のレコード?」
僕「マイルス・デイビスだよ。知ってる?」
妻「知ってるよ、名前だけ。有名な人なの?」
僕「なにいってんの?有名どころか、モダンジャズの歴史そのものっていってもいいくらいの偉大な天才だよ。」
妻「で、マイルスって、どの楽器やってるの?」
僕「トランペットに決まってんだろ!聴けばペットが主役だってわかるじゃん!?」
妻「だって今、ピアノがメインだよ」
僕「これはピアノ・ソロなの!バンドのメンバーのソロが入るんだよジャズは!もう、なんにも知らないの?教えて あげ・・・」
妻「うるさい!こういうときはウンチクなしにしてよ。ほんと雰囲気こわす人だねえ」
 どーもすみません。妻にも、マイルスにも謝ります。というわけで、妻に「My Funny Valentine」を捧げます。傑作「Cookin'」の名演とともに、「After Hours」が過ぎていきます。Cookin (Hybr)