来日40年かあ・・

shiropp2006-01-07

 テレビ東京系の「音遊人」という番組に、加山雄三が出演していました。番組は彼の音楽にスポットを当てた構成で、最初に加山モデルのギターが出てきて、その後本人のギター演奏(「Misirlou」)やピアノ弾き語り(「Imagine」)がオンエアされました。「Imagine」の方は加山雄三本人のボーカルがちょっと堂々としすぎていて違和感があったんですが、「Misirlou」の方はさすがの演奏でした。この人、ほんとギターうまいです。
 小さいときから子守唄のようなものよりもジャズを聴かせると喜んでいた、ベートーベンの「皇帝」を聴いてピアノを習い始め、挫折して音楽に見切りをつけようとしたときにエルヴィス(プレスリーの方ね)がデビューして再び音楽をやり始めたなどの話が聞けました。僕は特別に加山雄三のファンというわけではないので、初めて知る話ばかりで面白かったです。
 で、なぜファンじゃない僕がこの番組を観たかと言いますと、新聞の番組欄に「ビートルズ加山雄三」となっていたからです。加山と来日したビートルズが会ったというのは有名な話ですが、わざわざ番組欄にこう書いてあったので、僕は未公開エピソードで飾る30分!、かと思ってチャンネルを合わせたのです。
 で、結果ですが、大した話はなかったです。ものものしい警備の中会いに行ったこと、最初に会ったリンゴがものすごく背が高くてビックリしていたら高下駄を履いていたこと、メンバーが絵を描いていたこと(これは後に写真が公表され、日本のコレクターがものすごい高額で購入したという絵のことかも知れません)、すき焼きの食べ方を教えてあげたこと、くらいです。ビートルズに直接会った人の証言というのは貴重なもので、期待していたのですが、うーん、という感じです。しかし考えてみたら、あまり長い時間でない会見時間で、このくらいしか人に話せることはないのかも知れませんね。朝日新聞の夕刊に連載している来日騒動の特集では「メンバーのサインはもらわなかった、自分も芸能人で、サインをねだられる者の気持ちはわかるから」という感想を述べていますが、そのへんの「こう感じた」というところを聞きたかった気がします。
 偶然ですが今日、夕食の買い物のついでに寄った書店で「ビートルズ1964-65 マジカル・ヒストリー・ツアー」(ラリー・ケイン著 小学館文庫)という本を購入しました。これはあの、ビートルズアメリカ上陸の最初の2年に渡り同行取材を行ったアメリカ人ジャーナリストの手記です。まだ読み始めたばかりで感想は述べられませんが、もしかするとひょっとするかも知れません。
 今年はビートルズが来日してからちょうど40年です(もちろん僕は記憶ないですよ(笑))。これからこの手の番組や記事が増えてくるのでしょう。なんだか楽しみですね。
 そういえば、アメリカ盤のCD再発も第1弾で止まっちゃってるし、この際「来日40年記念」で、日本編集のアルバム復刻してくれないかなあ。当時の復刻帯をつけて。売れると思うんだけどなあ。お願いしますよ東芝EMIさん。もちろんコピーコントロールはなしでお願いします(笑)。