今日も五輪ネタ、007衣装のフィギュア選手

 今朝テレビを見ていたら、オリンピックの男子フィギュアで、アメリカの選手が「007」の曲で試技をしていました(実況では「Die Another Day」だとアナウンスしてました)。いつのころからかフィギュアの競技の時は選曲についても詳しく教えてくれて、音楽ファンとしてはうれしいです。けっこうみんなベタな選曲なんですけど、まあ音楽会ではないですからね、楽しんで聴いています。
 で、今日のその選手、007はいいんですが、衣装の背中にスパンコール(?)で大きく「007」と縫い付けてあったんです。これには大笑いしました。曲と振り付けと衣装を合わせてくるのは当然ですが、これはちょっとないんじゃないかな?ちょっと前にあるテレビ番組で「コミケで「ガンダム」と書かれた(描かれたじゃないよ、字で書いてあるの)段ボール箱を頭から被って、ガンダムのコスプレだと言い張っていた外国人の青年」というのを見たことがあって、強引だなあ、と思ったんですが、それと同じくらい強引。曲はあの「ジェームズ・ボンドのテーマ」の主題も出てくるし、銃を構える振り付けもあったんですから、それでわかるでしょ。なんでわざわざやったんでしょう?それともああいうのが、欧米ではふつう?
 朝からそんなもの見ちゃったもんですから、今日はiPodで007ものを聴いて行きました。「James Bond 13Original Themes」というリバティから出ている輸入盤。最新のものがリタ・クーリッジというもので、あんまり最近のものは入っていませんが、楽しめます。
 さて、みなさん、「忘れられない曲」というものがおありでしょうか?名曲名作なので忘れられないのではなく「一度聴いたら忘れられなくなっちゃった」という、少し変な意味での曲です。僕にとっての「忘れられない曲」のナンバー1は、シャーリー・バッシーの「Goldfinger」なんです。あのイントロから歌い出し、そしてエンディングまで、ものすごい世界が展開していて、絶対忘れられません。この曲ご存知の方、わかるでしょ?あれ、強烈ですよね。
 今日久しぶりにこの曲を聴き、いつもながら「うーん、すごいなあ」と思ったのですが、ふと気づくと、その他の007主題歌も、「Goldfinger」ほどではないですが、やっぱり不思議な世界を展開しています。ナンシー・シナトラとかトム・ジョーンズとかマット・モンローとか、歌っているシンガーも一癖ありそうな人ばかりで(カーリー・サイモンだけ、いつもの感じでほっとしてしまいます)。ある意味ものすごくアクの強いもので、好きでないと耐えられないものですが、なんか一度ハマルと帰ってこられないような感じです。音楽ファンの中に、映画音楽ばかり聴いているタイプの人がたまにいますが、こういうものの魅力に取りつかれると離れられないのかも知れません。って、映画音楽を007で代表させちゃまずいか(笑)。
 ちなみに「Goldfinger」と「From Russia With Love」は、あのジョージ・マーティンがプロデュースしています。ポールの「死ぬのは奴らだ」と合わせて、3曲もプロデュースしてるんですね。すごい人だなあ。レンジ広くて。
 日本勢が苦戦していて大変な大会ですが、開会式といい、フィギュアの音楽といい、スノボやモーグルのBGMといい、音楽ファンには楽しいオリンピックです。

James Bond: 13 Themes

James Bond: 13 Themes