あの曲名は日本人の99%が「ちょっとだけよ」だと思ってる(笑)

 さっきやっていたテレビ東京音遊人」で、加藤茶がゲストに出ていました。この番組はゲストの音楽家としての側面に光を当てるので、もしや、と思ってチャンネルを合わせたんですが、当たりでした!
 ミュージシャンになったきっかけや、ドリフに加入して、ビートルズの前座になったことなども話してくれました(ついでにタラップを降りてくるFAB4の映像も見れました)。「全員集合」で音楽をネタにしたコントをやった話などもとても興味深く、面白かったです(「ちょっとだけよ」の逸話もありました)。生演奏もあり、フルバンド編成の「Sing! Sing! Sing!」でドラムを叩いていました(バックにもドラマーがいましたが)。
 ちょうど今「コミックバンド全員集合!」(レコードコレクターズ増刊)を読んでいるところだったので、いいタイミングで楽しめました。僕にとってドリフターズといえば、まず第一に「8時だョ!全員集合」なんですが、なぜか僕は小学生の時から「この人たちは以前バンドをやっていた」ということを知っていました(「テレビマガジン」か小学館の雑誌で読んだんだと思います)。ただ、こぶ茶バンドも含めて、ちゃんと音楽に接する機会は少なかったので、今日の演奏は楽しかったです。
 「全員集合」のDVDに入っていた「早口言葉」を久しぶりに見たときに「ものすごくソウルフルだ」と感じたことを憶えています。「コミックバンド全員集合」には仲本工事のインタビューが掲載されていましたが、彼らのプロ意識、そして「音楽はいつまでも続けていきたい」という言葉(前掲書の中本インタビューでも、今日のテレビの加トチャンインタビューでも、同じ意味の発言がありました)は、とても感動的ですね。
 ぼくもアマチュアバンドをやっていて(今も細々とやっています)、経験上わかっていることなのですが、音楽を使って笑わせることがどんなに難しいかということ。「笑われる」のなら簡単ですが(笑)。それをなしえて、なお数十年に渡って維持しているあの人たちは、本当の意味での「偉人」だと思います。