買った覚えがないCD

 昨日の日記に書いた探し物というのは、ある本でした。10年以上前に購入したものですが、それなりの大きさの本です。普通の人は無くしたりすることはない大きさですが、まあ、なんつーか、僕の場合は、えーっと、あるんですね(笑)。もう何度も書いたので「またか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、僕の部屋(正確にはロフト部分)は本とCDとレコード、そしてその他もろもろで床まで埋もれていて、文字どおり「足の踏み場もない」状態です。聴きたいCDなんかも、その山の中に埋もれてしまうとちょっとやそっとでは出てきません。
 冗談ではないです。聴きたいときって、待ったがきかないですからがまんできなくて、また買っちゃったりすることもあります。さすがに新品を定価で買うことはないですが、中古盤で1000円以下だったりすると買っちゃいますね。金で解決するという感じ。この方法のメリットは、買ってしまえば当面の欲望は満たされるので精神衛生上はいいということ、時間も手間も省けるということです。デメリットといえばもちろん、場所ふさぎだということと、いうまでもないですが、純度100%の「無駄遣い」だということです(笑)。特に貴重なものでもないのに複数あるというのもなかなか辛い。買った後に元々持っていたほうが見つかったりするとなおさら間抜けです。ちゃんと整理すればこんなこと回避できるんですが、ぐうたらなのでなかなかできないんです。さすがに自分でも書いていて落ち込んできました。なんとかしなきゃなあ。
 先日、CD棚を見ていてあるCDが目に入りました。それはリック・ウェイクマンの「White Rock」の紙ジャケです。3年ほど前の秋に何枚か同時に出たリックの紙ジャケシリーズのひとつで、「ヘンリー8世」や「地底探検」ほどの知名度はありませんが、ムーグを中心にすえたコンパクトな曲が並んだ、なかなかの作品です。
で、それを見つけたとき僕は「???」と思ってしまいました。なーんでか?つまり僕は、そのCDを買った覚えがなかったんです。
 「White Rock」が出たときは、他にも何枚か紙ジャケでリリースされていて、いくつかは購入していました。「White Rock」はそのうち買おうと思っているうちに店頭で見かけることがなくなってしまい、「今度見つけたら即買いしなきゃ」と思っていたところだったんです。それがある。買った覚えがないのに。???というわけです。
 これはさすがにちょっとこわくなってしまいました。持っていたはずなのに見つからなくて買うというのは、まあ、自覚している分だけ罪がない(そうか?)ですが、買った覚えがない、「White Rock」の場合はさらに「買っていないと思っていた」ものがある、というのは、、、「まだらボケ」という恐ろしい言葉が脳裏をかすめました。
 今回はこうして気がつきましたが、もしかして気づかないままのものもあるかも知れない。そうすると、目の前のCDの山の中にも、「知らないCD」が混じっているのかもしれない、、、。ものがCDだからまだましなほうで、もしかしたらもう日常的にいろいろあって、ただ自分が気がついていないだけなんじゃないか、、、?え、え、そうなのか???なんか書けば書くほど不安になってくるなあ。どういうことなんだ、これ?
 いや、気を取り直して考えてみると、原因はアレですね、「買ったかどうかもちゃんと憶えていないほどしょっちゅうCD屋に行ったり実際に買ったりしてる」からなんですね。だから時々、店頭で見かけただけなのか買ったのか曖昧になっちゃうのに違いありません。そうそう、そうだそうだ、間違いない!もう父親なんだから、自分の行動と経済状況には自覚的になろう。ふう。
 で、結局、いつ買ったんだろう「White Rock」???

Voyages

Voyages