W杯の話題のはずだったのにズレまくり(笑)

 サッカーのワールドカップが、始まるらしいです。前回は日本が舞台となるので大騒ぎで(僕は仕事絡みで日本戦の某クローズド・サーキット会場に行ったのですが、ものすごい大観衆がまさに「群衆」と化していてビックリしました)僕も周囲もそれなりに盛り上がったんですが、今回は開催地が遠いところなのでそういう感じではないですね。まあ、日本も出るわけですから自国民としては健闘してもらいたいなあとは思っています。
 で、今日は開催地ドイツに関してちょこちょこ思い出せることを。僕は学生時代にイギリスとドイツは「ド貧乏旅行」(ほんとよ、体重減らして帰国したんだから)してきたのでその時のことも思い出すのですが、当然今日はもう少しナニなことを書きます。
 ビートルズの映画「A Hard Day's Night」にホテルのお風呂でジョンが遊んでいるシーンがあります。ジョンは潜水艦のおもちゃで戦争ごっこをしているのですが、そのときにジョンは何か歌を口ずさんでいます。初めて観た時には全然意味がわからなかったのですが、後年いろいろと知識が増えていくにつれてわかってきました。あの歌は「Rule Britannia」と「皇帝讃歌」でした。「Rule Britannia」は英国の国威高揚の曲で、「皇帝讃歌」はつまりドイツ国歌です。つまりジョンは英独海戦(第2次大戦の、あのUボートとかが活躍したころのもの)ごっこをしていたんです。
 なあるほど。けっこうアブナいジョークなんじゃないかなあと思いますが、ナチスが対象ということで大丈夫なんですかね。これ、初めてわかった時はものすごく嬉しかったです。なんかビートルズのしかけたクイズを1問自力で解いたみたいな感じで。ちなみに僕が持っている(おそらく1976年の)再発盤の「A Hard Day's Night」のライナーでは「ジョンはお風呂のシーンでベートーベンの『皇帝』の1フレーズを唄っている」と書いてあったのですが、それは『皇帝』違いだということも同時にわかりました。
 で、もう一つドイツで思い出すのは、ご存知「モンティ・パイソン」でのスケッチ「恐怖の殺人ジョーク」。これも第2次世界大戦中、イギリスの売れないコメディ作家が書いたジョークが読むと笑い死にするくらい可笑しく、それならばとドイツ語に訳して「武器」として使うというもの。字に書くと「?」というものですが、実際に観ると面白いです。つまりイギリス人が持っている「ドイツ人はユーモアセンスがない」という偏見を土台にしたスケッチなんですね。ドイツ戦線の森の中、ドイツ語がわからないイギリス兵の一団に発音だけ練習させ、それを読みながらスキップして歩くと、あっちこっちから潜んでいたドイツ兵が笑いながら出てくるというもの。野戦病院にも腹を抱えて笑いながら運び込まれて来るのです。僕には初めて観た時から忘れられないほど可笑しいものでした。ああ、大好き「モンティ・パイソン」。
 えーっと、ドイツでパッと思い出すのはこんなものですかね(笑)。いえいえ、本当はもうちょっとちゃんとしたものも思い出せますが、僕がここでワーグナーだのゲーテだのヘッセだの書いても面白くないでしょう(笑)。なのでこんな感じで。まあ、ヨーロッパの国や地域のことでパッと出てくるのは音楽や映画、もしくはビートルズ絡みのことが多いのも事実ですね。だから例えばこれがフランスだったら「All You Need Is Love」のイントロと「鼻がテープレコーダーの男」だったりするわけです(苦笑)。
 今週は仕事もあまりはかどりませんでした。僕自身も娘も体調を崩し(結局ドレミは水木と熱のため保育園に行けず、一昨日は僕が、昨日は妻が仕事を休んでしまいました。僕は水曜日熱があったので自分の休養も兼ねてですが)、それにビリー・プレストンの訃報など、切ない週でした。そして週末です。ゆっくり休んで、来週は充実した週にしましょう。それではみなさん、おやすみなさい。

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