人生まだまだ勉強だ(笑)!

 読売新聞のサイト「YOMIURI ONLINE」に「発言小町」というページがあります。まあ、ようするに掲示板で、誰かがトピ主になって質問や意見を加入し、それを見た不特定多数の人が書き込みをするというものです。新聞社のものですから、内容としては夫婦・親子・友人関係の悩みやちょっとした質問、近所のトラブルの質問、生活上の情報交換といったものです。
 今日、ちょっとした調べもののついでに少しそこを覗いてみたところ、こんなスレッド(?)を見つけました。「あなたがビートルズファンになったきっかけは?」
 これがなかなか面白い。「中学生のころ」「学校の授業で」「兄の、姉の、友の影響」「リアルタイムで」「リバイバルで」、、、。みんなさまざまです。僕と同世代の人もいて、「うん、わかるわかる、そうだった」なんて首肯きながら読んでしまいました。面白いのは「ポンキッキ」で、という人がいたこと。実はいくつか年下の僕の妻も、「Please Please Me」などを聴くと「ポンキッキ」と言いますから、ある世代にとっては共通の「ビートルズ体験」なんだと思います。
 で、それを読んでいたら、もうひとつスレッドを発見しました。
 「一生聴き続けられる音楽、楽曲」というもの。ジャンルや時代を問わず、長く聴き続けられる音楽を教えてくださいというトピ主の質問にたくさんの人が答えていますが、その中の洋楽系の回答がすごい!
 のっけから「ジョン・レノンの『Oh My Love』」(『Imagine』とか『Woman』じゃないのか!?)。その次もデビッド・ボウイの「 Always Crashing in the Same Car」(あの傑作『Low』収録の曲。なんでまたこんな埋もれた曲を!?)その後も「ピンク・フロイドの『虚空のスキャット』」「RCサクセションスタイル・カウンシル」「レイ・チャールズキャロル・キング」「キッスをずっと聴き続けています」「ロックならREM」など、みんないいセンスしすぎ!
 最後の方にトピ主さんから返礼があって、その中で「 そういえばイーグルスの名前が挙がらなかったけど、きっとイーグルスを愛聴してる皆さんもいらっしゃるでしょうね。イーグルス出身のドン・ヘンリーは、大好きなミュージシャンなのですが、彼とジャクソン・ブラウン、それにブルース・スプリングスティーンアメリカの良心を示す歌い手だと勝手に決めつけています。」なんてさりげなく書いてあります。もう、なんかみんなすごいよ!大新聞の掲示板なんでもっと当たり障りのないヒット曲やAOR系が出てくるかと思えばこの状況。
 なんか、日頃「オレは洋楽ちょっとは詳しいぜ」なんて思っていた自分が恥ずかしいです。世の中には、そうとはわからないけれど「その道の猛者」がたくさんいるんだ、自惚れちゃいけない、と戒められた気分です。ちなみにそのトピ主さん「デビッド・ボウイのアルバム「ロウ」を引っ張り出して聴いてみて…Always Crashing in the Same Carはボウイのポップさがよく出てる曲だと思いました。」なんてものすごいコメントも書いています!あなた、持ってたんですか「Low」!すみません、お見逸れしました。僕なんかまだまだヒヨッコでしたね。勉強し直します。
 ちなみに、ジミ・ヘンドリックスを推薦した人もいて、こう書かれています「完全に不世出の天才です。時代など全く関係ありません。現存する誰よりも斬新で、それでいて音楽としての完成度も高い、彼がロックギターを創造したといっても、過言ではありません。」。これほど的確に、かつ簡潔にジミを紹介した文章を読んだ事がありません。本当に脱帽です。世の中広い。まだまだ勉強だ。ふう。

アクシス:ボールド・アズ・ラヴ

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