ありがとう東芝さん!

 仕事が忙しいです。これまでもそうだったんですが、今週からはさらに。実は僕のチームは、これから秋の終りまでがいわゆる繁忙期で、それでも僕はけっこう(今の所属2年目なんで)余裕があったんですが、その余裕も食いつぶしてしまい(オレのせいじゃない!○○や××が悪いんだ!)、人並みにヒィヒィ言ってます。明後日は僕の担当のイベントがあり、その準備もあって慌ただしいです。それでも去年に比べれば楽なもんです。去年は同じように忙しいだけじゃなく所属1年目でわからないことばかり、おまけに子どもまで生まれたときでしたから、もう大変でした(笑)。よく同僚と「1年前は今より大変だったよねえ」と話しています。こんな話ができるってことは、まだ余裕あるのかな?
 こんなときはやっぱりビートルズ!というわけで、買ってきました「ザ・ビートルズ'65BOX」!一昨年出たアメリカ・キャピトル盤復刻ボックスの第2弾です。ビートルズ上陸40周年で出たものだったんで、続編はてっきり2005年に出ると思っていたら出なかったのでもう諦めていたんですが、こうして無事に出てくれてよかった、というかバンザーイ!なんだかんだいって嬉しかったです。来日40年の方はメディアと雑誌はいろいろあったんですが肝心の音と映像では特別なものがなかったんで、これでも上出来です。
 で、中身ですが、なにしろうれしいのは紙ジャケットの再現度。僕はこのEU盤を持っていますが、ジャケの出来はもう、比べるのも失礼なほど違います。さすが紙ジャケ先進国ニッポン。「HELP!」の見開きもちゃんと再現していて素晴らしいです。ディスクと解説ブックレットを納めたカヴァーは全世界共通で面白くはないものですが、紙ジャケはとても魅力的です。
 で、音の方。もういろいろなところで評判になっていますが、イギリスでいうと「For Sale」までのものはステレオで、それ以後のものはモノ・ミックスなのが嬉しいです。それに「Help!」収録のものも、CD化の最にジョージ・マーティンが施したアディショナルミックスがないという意味では、オリジナルに近いミックスということになります。実際に「Dizzy Miss Lizzie」は現行Cでの「ボーカルのエコーがきつい」ものではなくすっきりしたもので、正直ほっとします。そしてアメリカ盤が原盤なので「I'm Looking Through You」の「イントロギター間違いバージョン」もちゃんと収録されています。それに、前回のセットもそうでしたが、曲によっては「疑似ステレオ」が収録されていて、本当ならこれに価値を見いだす事もないんでしょうけど、もうモノラルもリアル・ステレオも聴こうと思ったらすぐ聴けるので、珍品として楽しめます。いやあ、選択肢があるっていいですねえ(笑)。
 曲として考えれば全曲「おなじみの」ものばかりなんですが、こうして音質もよくなり、曲順も違えば、ファンとしては文句なしに楽しめます。仕事帰りの疲れた身体と心に沁みる4人の熱演。いやあ、いいですねえ。この夏最大の楽しみかも(笑)。
 そして、これは書いておかなければなりません。今回僕は東芝EMIが発売した国内盤を、ものすごく久しぶりに購入しました。これは先立って買ったEU盤に、例の「偽モノ・ミックス」が収録されていたための買い直しでもあるんですが、それよりも、今回のボックスが「コピーコントロールCD」じゃなかったのが最大の理由です。
 僕は常々「コピーコントロールなんて絶対購入しない!」宣言をしていて、だからストーンズやポールの新譜も国内盤は買いませんでしたし、コールドプレイやゴリラズもわざわざ国内盤よりも高い輸入盤を買っていました。正直経済的にはきつかったし、手に入れられる場所が限られているという点もつらかったですが、これだけは曲げられませんでした。「Let It Be Naked」も国内盤は持っていません。
 しかし!今回東芝EMIはやってくれました!通常盤で発売、しかも紙ジャケは世界一といっていいクオリティ。文句ないです。すばらしい。ありがとう東芝さん。やればできるじゃないですか。約束どおり僕は大枚はたいて国内盤を買いましたよ。本当に感謝しています。これからもこの調子でがんばってください。ファンを信頼した商品をだしてくれれば、僕のようなファンはきっと応えます。というわけで、高音質・いろいろなバージョン、紙ジャケ上出来、という「みんなが幸せになれる」ボックスでした。
 追記 ドレミちゃん、「Dizzy Miss Lizzie」や「Please Please Me」がお気に入りで、流れていると踊り出します。うーん、なかなか楽しいです。

ザ・ビートルズ’65BOX(国内盤)

ザ・ビートルズ’65BOX(国内盤)