歩き始めました(体脂肪消費のために)。

 最近、お腹の肉が気になってきました。家族に言わせると「もっと前に気になれよ」というような体形なんですが(笑)、ここしばらくでさらに気になる体形になってきたんです。別に食生活に変化はないはずなんですがなんだかやばいです。このままでは冬物のスーツが入らない気がします。
 理由を考えたんですが、思い当たることは一つ「歩かなくなった」です。僕の家から最寄りの駅までは徒歩で15分ほど。ふつうだと朝は歩き、帰りは疲れていたり大荷物の時だけバスという感じだったんですが、5月からドレミちゃんの保育園が始まって、朝もバスを使うようになってしまったんです。じゃあ帰り歩けばいいんですが、暑い季節にはそれが辛くて、なんとなくバスの頻度が高くなってしまったんです。で、1日30分の徒歩時間がなくなり、それだけカロリー消費がなくなり、、、、。実にわかりやすいですね(笑)。年齢の事を考えると、今踏みとどまらないと戻れなくなりそうです。
 そこで、ちょうど少し時間が出来た夜に歩く事にしました、今日から(笑)。30分くらいなら時間が作れますから、歩こうと。幸い今日は少し気温も低いので、初日にはぴったりじゃないかと思い立ち、行ってきました。で、ただ歩くのはつまらないので、iPodを持っていきました。ここまでは誰でもやりますね。何を聴いたかといいますと、イエスです。夜歩きながらプログレ(笑)。
 これは先日書いた「暑いとプログレ聴きたくなる」のとは少し趣向が違うのです。これはもともと、某SNSプログレ好きの人たちとやりとりをしていて始まった「ジョギングしながら聴くプログレは何がいい?」というネタなんです。そのときは「フロイドの狂気」だの「クリムゾンのレッド」だの、ほんとに聴くのかよ?みたいなネタ話だったんですが、自分が本当に歩くにあたって、ちょっと試してみようかな、と思って聴いてみたんです。聴いたのはイエスの「海洋地形学の物語」から「神の啓示」。
 ものすごいタイトルですよね。プログレ好きではない人には理解不能なものです。作品もぶっ飛んでいて、アナログ2枚組で4曲、つまり片面に1曲しか入ってないんです。1曲聴くのに大体20分かかります。イエスの歴史では、このころからメンバー間のゴタゴタが始まったようで、この作品でも「超大作だ!」というジョン・アンダーソンとスティーヴ・ハウに比べて、他のメンバーは醒めたところがあり、特にキーボードのリック・ウェイクマンはこのアルバムを最後に脱退してしまうほどでした(そしてその後何度も出たり入ったりを繰り返すことになるのですこの人は)。ジョン・レノンともゆかりのあるドラマー、アラン・ホワイトの加わった最初のスタジオ作品でもあります。
 上に書いたように、メンバー間でも評価がわかれ、どちらかというと冗長な印象を与える内容もあって、ファンの間でも好き嫌いの分かれるアルバムですが、僕は昔からわりと好きでした。厳しく考えればやはり「危機」や「リレイヤー」のような緊張感はないですし、80分強という時間も長く感じます。でも、録音が非常によく、楽器の音がとでもきれいに聴こえるという魅力があります。それに、メロディーやソロのフレーズ、アンサンブルなどは、イエスの全作品でも屈指の美しさで、ゆったりと身を任せていると、本当に心地よいです。記念すべき「夜歩き1日目」の音楽にはぴったりでしょう、というわけで、スタート!
 いやあ、なかなかよかったです。とろろどころロックバンドらしい演奏があるんですが、メインの部分はゆったりしたメロディーで、アップテンポの部分がフックになって歩くときの音楽としては適度に緊張感もあり、ジャマもせず、よかったです。なにより、どこか涼しげ(?)なアンサンブルが運動によかったです。
 この調子で少しでも体形を元に戻し、いやいや、もう少し高望みしようかな。スリムな身体を目指しましょうか。毎日聴く音楽を変えて、どれが一番カロリー消費に向いているか探求しようかな?さあ、どんな研究成果が上がるでしょう!?その前に、三日坊主にならないようにしなきゃ(笑)。

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