誕生日を迎え、少し前向きに考える

 実は昨日、誕生日でした。で、だからというわけでもないんですが、昨日から泊まりがけで友人の家族が遊びに来ました。もともとは僕の妻とそこの奥さんが学生時代からの友人で、今では家族ぐるみでお付き合いさせてもらってる家族です。そこは2歳半の男の子がいて、大のイヌ好きだということで、コピを大変気に入ってくれて、おかげで退屈はしていないようでした。ただコピは、全速力で駆け寄ってくる男の子に驚いたようで、逃げ回っていましたが(2日間一緒にいたらお互いコツをつかんだようで、今日は頬擦りしあってました)。友人のところにはこの冬もう一人お子さんが生まれる予定で(つまり今奥さんのお腹の中にいる)、お互い子育てのことや仕事のことなど、話題は尽きず楽しい2日間でした。昨日はみんなで近くの公園に散歩に行きまして(コピが小学生の女の子集団にまとわりつかれて大変でした)、ふと空を見上げたらすっかり秋の空模様、思わず全員で見上げてしまいました。傍から見たら変だったろうな(笑)。
 友人家族は今日の夕食まで一緒にいて、今我が家は、来客が帰ってしまった後の、興奮が冷めていく途中の静けさの中にあります。ドレミとコピはもうすっかり夢の中(夢中で遊んでたから疲れたんでしょう。特にコピ)。僕はちょっとだけ勉強しようと思って机に向かっています。こういう形で自分のすべきこと(勉強など)が中断されてしまう事は、以前の自分だったらきっと不機嫌になったに違いないのですが、今は「こういうときには気持ちを切り替えて楽しもう」と思っています。これは人間が練れてきた証拠なんでしょうか、それとも歳をとった証拠なんでしょうか(笑)?
 明日は月曜日。僕の仕事の繁忙期は先週一段落しましたが、次の山がいよいよやってきます。手始めに金曜日に大々的なものがあり、来週はほぼすべての時間がその準備に取られてしまいます。僕はメインの担当者なので自分だけでなにかするのではなく、割当のスタッフに仕事の指示をしなくてはなりません。これがなかなか大変。自分が徹夜すればなんとかなるというわけにいきません。他のみんなにわかるように・時間的余裕をもって仕事を渡さなければなりません。昨年も同じ仕事をやって、その時はボロボロでした。今年は同じ醜態を晒すわけにはいきませんね。
 今は勉強の小休止で、音楽を聴きながらこれを書いています。聴いているのはキング・クリムゾン。「宮殿」中心ですが、最近のものまで含めてiPodでランダムに再生しています。長い活動期間・様々な音楽的スタイルの彼らですが、ずっと共通している事のひとつに「緊張感」があります。ランダム再生していると、一瞬「これが同じバンド?」というような曲想の違いを感じる時がありますが、「だらけた・惰性で演奏している」ものは絶対に登場しません。音楽作品には、本人達が前向きでも結果的に音楽に緊張感がないというものもあり得るということを考えると、クリムゾンの、この張りつめたような音楽の質が(メンバーチェンジやフリップのリーダーシップを考慮に入れても)かくも長期間にわたって保たれているのは驚異です。でも今日この時間、楽しい2日間を過ごしてゆったりした自分にとって、この緊張感がいい方向に作用している感じがします。
 来週からしばらくはあらゆる意味で今年度一番努力を強いられ、結果を求められる期間です(ついでにいえば例の職場のゴタゴタも終わってません)。もういいやと思ってしまったら、質はどこまでも落とせます。でも僕はちょっと願を掛けましょう。この週を乗りきれたら、きっと残りの期間もうまくいく・勉強もはかどる、と。今「太陽と戦慄パート2」を聴きながら、この異常な緊張感と美意識が、あれほどの素晴らしい芸術作品を作り上げるために絶対に必要だった事を意識しながら。僕も緊張感を持っていきましょう。そして名作「太陽と戦慄」が、ある種の祝祭的色彩をもっていたように、僕もこの時期を明るく走っていきたいと思います。さあ、できるかな?それではみなさん、おやすみなさい。みなさんにとってよい一週間でありますように。

太陽と戦慄(紙ジャケット仕様)

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