地元で新たな楽しみ発見

 勉強モードだった先週の3連休、ちょっと用事があり地元の書店に行きました。そこは結婚前までは頻繁に利用していた店だったんですが、結婚後は別の市に住んでいたため利用する事がなくなり、戻ってきてからも(本やCDは通勤途上の大型店か専門店で購入するので)ほとんど利用しなくなっていたところです。ごく普通の新刊書店でしたので、わざわざ利用しなくてもすんでいたというお店です。今回は少し急ぎの買い物だったので、徒歩で行けるそこに行きました。
 で、数年ぶりに入ってみてちょっとビックリ。なんだか雰囲気が変わっていました。品ぞろえは普通の書店なんですが、お店の一角に「○代目店主コーナー」というようなコピーの棚があり、そこに音楽関係の書籍が多数並んでいたんです。ほとんどがジャズ、ロック関連。「東京大学アルバート・アイラー」のような有名なものもあれば、コルトレーン関連やビートルズ関連のものもあり、ブラジル音楽(ボサ・ノヴァ関連も含めて)や植草甚一の著作もたくさん並んでいます。こんなコーナー、昔はなかったぞ!これは明らかに店主の方(コーナーの名称から察するに、お子さんが跡を継がれたのかな)の強い意向で並べられているに違いありません。
 僕はこの棚を見て、なんだか嬉しくなってしまいました。大型店やネット通販、それにブックオフなどで新刊書店の経営や品ぞろえが大変だという話は知っていましたが、こういう形でお店の個性を出すというのは、効果を正確に予想はできないでしょうけれど、正攻法であると同時に「お店をやっている人の顔が見える」感じがして、僕は好感を持ちました。モノが音楽だったから反応しただけかもしれませんが(苦笑)。
 よし、その意気に応えよう!というわけでもないですが、「Mr. Soul サム・クック」(ダニエル・ウルフ著、石田泰子・加藤千明訳、ブルース・インターアクションズ)を買ってきました。これからゆっくり読んでいきます。あの棚には、他にもいくつか気になる本がありましたから、また行ってみるつもりです。地元に新たな楽しみを発見できて、ちょっといい気分です。
 実をいうと、勉強モードだった日々にもちょくちょく本は買っていました。が、時間がなくて読んでいなかったんです。そんな本が数冊ここにあります。やっと涼しくなってきた秋の夜は読書を中心にいきましょうかね。

Mr.Soul サム・クック

Mr.Soul サム・クック