ビバ!ギャップレス!

 先月、新型のiPodが発売になり、ついでに連動ソフトiTunesもヴァージョンが上がりましたね。いえ、もちろん買ってません。そんなお金ありまへんわ(笑)。明るさアップしました!って言われても、それほど購買欲はそそられません。今僕が使っているのは1世代前の60GBのもの。だから機能的にはまったく不満もなく、買い替える気持ちもないです。
 ただ、今回はちょっと気になるニュースもありました。「新型はギャップレス再生に対応」というものです。iPodユーザーの方はおわかりかと思いますが、例えばライヴ盤やメドレーなど、曲(トラック)が変わる時に一瞬間が空いてしまって、これがけっこうなストレスになっていたんです。ビートルズで例えると、「Abbey Roed」のB面メドレーで「Golden Slumbers」と「Carry That Weight」の間に「プツッ」と入ってしまう感じ。たまるでしょ、ストレス(笑)。僕の好きなクイーンなど、ライヴ盤では短い曲をたたみかけるように続けて演奏するところがあり、そこでプツプツ切れるんで、気持ちが悪いったらない。ただ、今までは仕様だったということでどうにもできませんでした。どうしても気持ちが悪いとき(僕の場合は上記の「Abbey Road」やピンク・フロイドの「The Dark Side Of The Moon」やフーの「四重人格」のアナログ最後の面など)は、ITunesで取り込むときに「トラックを統合」(数曲を選んで、1曲として取り込むやりかた。ギャップはなくなりますが、1曲ということになってしまうので途中の曲だけ選べなくなってしまいます)で回避していました。まあ、しょうがないよねそういう機器なんだから、と思いながら使っていたんですが、やっぱり気持ち悪いし、トラック統合では不都合もあるし、うーんという感じでした。そのうち風の噂で「ソニーのプレーヤーではギャップレスに対応している」と聞いて、心中穏やかではなかったです。
 それが、今回はついに対応しているという。しかも、ニュースをよく読むと、ソフトのアップデートをすれば僕の世代のiPodでもできるらしい。これはやるしかない!とばかりにやってみました。風邪で大変なことになっている週末の時間をちょこちょこやりくりして。
 アップデートするのはiPodだけではなく、iTunesもです。僕のマックはもうけっこう古いもので、動作環境が厳しかったんですが、なんとかクリアして両方のアップデート完了。試しに何を取り込もうか、、、?としばし考えて、第1号はウィングスの「Wings Over America」にしました。今まではアナログの片面ごとに「トラック統合」で聴いていたのですが、やっぱり1曲単位で聴けるのがいいに決まってますから。うまくいくのかなあ?とちょっとどきどきしながら取り込み完了。わざわざ「ギャップレス」というプレイリストまでつくって転送し、再生開始、、、、。
 結果は、大成功!でした。うれしー!オープニングのメドレー(これは最初からトラック1でした)が終わったあと「Are you feelin' ,feelin' alright?」のポールのアナウンスとカウントに続いて、、プチッというブランクなしに始まる「Let Me Roll It」!やったー!曲が終わるとスムーズに次の曲にいくし、試しに何曲か飛ばしてみても、普通に選曲できる。素晴らしい!これこそ僕の待っていたものです。これで「コンセプト・アルバム」とかも取りこめます。そういえば、今回ギャップレス再生のことを調べるためにちょこっと検索してみたんですが、実際にやってみたというサイトがいくつかあって、サンプルとして取り込んだアルバムにフロイドの「狂気」を選んでいたところが多かったのが可笑しくも共感できました。まあ、だいたい同じような世代・同じような嗜好というところなんでしょうか?でも今の若い人にとっても、ヒップ・ホップ系でも有効だと思いますよ。短いトラックが間に入るアルバムとか多いですからね。カニエ・ウェストの「Late Registration」なんて、ギャップレスになってやっとiPodで楽しめるようになりましたから(それまでは聴いていてストレスたまるたまる)。さあ、これで一番の悩みが解消されたぞ。明日は「サージェント・ペパー」取り込もう(笑)。

Wings Over America

Wings Over America