やぶへびな買い物(笑)

 先週のことですが、帰りのバスで偶然一緒になった近所の方(ぼくよりいくつか年下の専業主婦の方)が、大きな荷物を抱えていました。なんとなく『!』という形をしています。バス停が同じなので降りて挨拶するときに「抱えているものはなんですか?」と訊いてみると、にっこり笑って「よくぞ訊いてくれました!」と返ってきました。やっぱり!
 抱えていたのは楽器です。西アフリカのパーカッション「ジャンベ(ジェンベ)」。一抱えくらいある太鼓です。なんでもこれから始めるために入手したとのことで、「名前は知っていますが触ったことはないんです」と言うと「じゃあここで叩いてみてくださいよ」と触らせてくれました。道の真ん中だし、立ったままなので何回か叩いてもうまくはいきませんでしたが、なんだか楽しい。どうして始めようと思ったのかとかは訊き損なってしまったんですが、その方の楽しそうな顔を思い出すと、こっちまで「いいなあ」と思ってしまいます。何かを始めるのって、幾つになってもいいですねえ。
 今日買い物に行ったとき、雑誌を見つけました。リットー・ミュージックの「パーカッション・マガジン」。僕はギターやベースは持っているし、電子ピアノも家にありますが(これは妻のもの)、ドラムやパーカッションには縁がありませんでした。が、先日のご近所さんとのやりとりが思い出されて手に取ってみると、おお!内容はほとんどアフリカの楽器についてではないですか!?楽器の説明や奏法、入手方法などが掲載されたもので、ムックのようにカラーページが多いので眺めていても楽しそう。掲載されている楽器のサンプル音を収録したCDも付録になっているというので、これもご縁かな?と購入しました。そして予想がつくかとは思いますが(笑)、読んでいるとやってみたくなります(大笑)。やぶへびだったかな?付録CDも楽器の音を憶えるのにはいいです。これも聴いているとやってみたくなり、、まずいなあ(笑)。
 アフリカの音楽は少しだけですが聴いていて、民族音楽も現代のものもみんなとてもセンスがいいので驚いていたんですが、この本を読んでも、エスニックな部分を強調するのではなく、優れた音楽・優れた楽器というところに光を当てています。ロックファンとしては、久しぶりにシーラ・Eのインタビューが読めたのもよかったです。
 今聴いているのはユッスー・ンドゥールの「The Lion」。上に書いたように、アフリカ出身のミュージシャンの音楽は数えるほどしか聴いていません。で、その中ではユッスーは聴きやすい、「ポップス色が濃い」部類に入ると思いますが(フェラ・クティやキング・サニー・アデと比べても)、それでもその奥深さは見事です。この人、聴いているだけで気持ちが晴れてくるようないい声をしています。もちろんパーカッションも需要な役割を果たしています。
 上に書いた「パーカッション・マガジン」、楽器の広告とかも載っていて、それによるとがんばれば買えるような価格なんですね太鼓系(ジャンベも、コンガとかも)って。ああ、まずい本買って来ちゃったよ、欲しくなっちゃうよ(苦笑)。

Lion

Lion