やった、25年ぶりの再発!!

 ほぼ1年前ですが、イエスのジョン・アンダーソンの来日公演のチケットを買ったという日記を書きました(こちらをクリックしてください)。そのときに「ジョンのソロアルバムで、なぜか1枚だけCD化されていないアルバムがある。埋もれさせるには惜しい名作だ」てなことを書きました。そのときは要するにファンとしての願望を書いたもので、正直なところここまで長いことCD化されないということは、もう無理かも?と思っていました。
 ところが!なったんです、CDに。
 タイトルは「Animation」。1982年に発表された、ジョンにとっては3枚目のアルバム。その前々年にイエスを脱退(イエスバグルズの2人を入れましたね)、「Owner Of A Lonely Heart」でカムバックを果たすのはこの翌々年です。名義はジョンのソロですが、バックはサイモン・フィリップスやクレム・クレムソンなどを中心とした固定メンバーに曲ごとのゲストという「バンド形式」。
 実は昨秋、イギリス在住の友人から(この友人も筋金入りのイエスファン)「ジョンのコンサート会場で売ってたよ」という情報はもらっていて、それならきっとそのうち入手できるぞ、と喜んでから早数ヶ月、つい先日アマゾンで発見、もちろん速攻で買いました。
 今もそれを聴いています。内容についてはもう、僕のようなファンには文句のつけようがない作品です。実際のところ、ジョンのソロアルバムはどれも幾分趣味的な内容が多く、コアなファン以外には近づきにくい雰囲気が多いですが、これは例外的にポップな魅力満載の名作だと思います。バックの演奏も手堅いうえにまとまりもあり、ジョンのボーカルにも張りがあります。このころはまだ大っぴらになる前だった彼のラテン趣味も、そのが一端が見えています。初めて聴いたときはそこに違和感を持っていたんですが、今になって聴いてみると、決してただの思いつきではなかったことがわかります。
 ボーナストラックは2曲。「The Spell」は12分近い作品ですが、いろいろな曲の断片が繋がった感じ。本人によるライナーでは「心では感じることもできるんだけれど、説明できない何か」についての歌だそうで、埋もれていたカセットテープに録音されていたそう。もう1曲の「Spider」はシングル「Surrender」(このアルバムに収録)のB面だったそうで、僕は初めて聴きました。これはテンポもよくなかなかの佳曲です。
 音の方ですが、ふれこみではリマスターした、となっていましたが、僕が聴く限りそれほどの音質向上は感じませんでした、というより、なんだか音がアナログっぽい。なんだかアナログおこしのようにも聴こえます。少なくとも「オリジナルマスターから最新技術でリマスター」という感じではありませんでした。本当のところはわかりませんが。
 最新ニュースによると、なんと日本盤もでるそうです。それも紙ジャケで!やったー!なんかうれしいぞ!25年も待たされてもうあきらめていたものが出て来たと思ったら、国内盤まででるなんて!ものすごくうれしいです。願わくば日本盤はもう少し音質が上がってくれると言うことないんだけど(笑)。

Jon Anderson - Animation

Jon Anderson - Animation