寒空の下、ファンクに浸る

 ここのところ、南関東は寒くて寒くてたまりません。ほんとに。そんな気候なのになぜか今週は外出の機会が多く、月曜日なんて雨の中(何人かの同僚を引き連れて)歩きまわるはめになってしまいました。おかげでなんとなく鼻の奥が痛いです。また風邪かな?ほんとよくひくよ、風邪。実はドレミも数日前から咳き込み出して、今日は保育園で一時37度5部まで熱が上がったんだそうです。幸い帰宅してからは元気で元気でゲンキで、、、はあ(タメイキ)。このまま明日も無事に過ごせたら、土日はちょっと休めるんですけどね。
 こう寒いと、聴く音楽くらいは暖かくと思って、ここ数日はジェイムズ・ブラウンを聴いています。単純でしょ(笑)。でもなんか、ハマってしまいました。アポロのライヴとか、70年代のファンクもの中心に聴いています。聴いたら体温上がるぜ!というほどストレートな感性でもないですが(笑)、気持ちが張ってきて「寒いよう」というような気分からは切り替わります。日頃偉そうにベテランロックファンを気取っていますが、実はソウル方面の造詣は深くないので、聴きながら感動しているという感じですね。「Get Up, Get Into,Get Involved」などは、ファンクであると同時にロックでもある感じで、途中ずっと鳴っているギターソロも、実に独創的です。
 ちょうど「ブルース&ソウル・レコーズ」の74号がJBの追悼特集号なので、付録のCDもiPodに入れて、本人ともども寒空の下のコンパニオンとして楽しんでいます。そういえばその74号、オーサカ=モノレール氏、中田亮氏、鈴木啓志氏による鼎談が掲載されていますが、その中で「スライがファンクを一般に広めた60年代後半、大衆的にはスライやジミが台頭してきて、危機感を抱いたJBがいろいろな試みをし、それが一段落したころ、『Say It Loud』での黒人同胞へのメッセージ、ブーツィらの加入によるバンドの強化があって、再び若い層にアピールした」というようなことが話されていて、興味深かったです。そういうふうに考えた事がなかった(JBはいつだって帝王だったと、根拠もなしに考えていました)ので、そういう捉え方は新鮮でしたし、大衆音楽シーン全体を見回すと、これはありうる仮説だなあと思います。もうひとつそういえば、追悼特集号だし、それなりにちゃんとした追悼文も掲載されているにもかかわらず、やっぱり全体のトーンは暗くありませんでした。これはブログなどのネットも含めて、JBの訃報に際しての人々の感想の大半を占めるもので、改めてJBの偉大さ(とキャラクター)を感じさせます。
 ちょうど今部屋に流れているのは、その付録CDに収録されている「Night Train」。ボビー・ラドクリフという人(ギタリストだそうです)の演奏で、早めのテンポで進むリフに乗ってかっこいいギターが鳴り響いています。もろファンクとはちょっとニュアンスの違う、いくぶんロックよりの鳴らし方だなあと思っていたら、この人、白人ギタリストだそうです。僕は知らない人でしたが、生きもよく、見事な演奏です。
 ずっと降っていた雨も今日の午後には止み、明日は久しぶりに天気も持ち直しそうです。さあ、あと1日がんばろう。ウッ!ヒッミー!