誕生日おめでとうポール

徹夜で並んで買いました

 今日6月18日はポール・マッカートニーの65歳の誕生日です。
 僕はもちろんビートルズのファンですし、メンバーの誕生日ネタもこの日記に書いたことはありますが、毎年全メンバーというわけではありません。書くように心がけているというよりも、思い立ったら書くという感じ。正直に書いてしまうと、その日を思い出さずに過ぎてしまったこともありました。でも今日はちゃんと憶えており、こうして文章を書いています。
 それはもちろん、先日発表された新作「Memory Almost Full」が素晴らしい作品で、毎日聴きながらポールのことを考えていたからです。本当にこのアルバムは、ポールにとっても上から何番目かという傑作です。
 今更ですが僕が驚くのは、65歳という彼の年齢と作品のレベルの高さです。すでにスーパースターの座に何十年と座り、この先(たとえ200歳まで生きるとしても)なんにもしなくっても、経済的にも知名度的にもその座から降りる事などありえない「20世紀の偉人」が、今でも音楽を奏でる事に情熱を持ち、新しいことをしようとしているというのは、どれだけ評価してもしすぎることはないと思います。
 昨年の6月18日、あの「64歳の誕生日」のころは、例の離婚問題で大騒ぎのころ。ファンはついにやってきたその日を祝いながらも、どこか幸せになり切れない様子でした。「おめでとう、がんばってね」という感じで、もうひとつ楽しめませんでした。
 それが今年、まさか65歳で、こんな気持ちになれるなんて。やっぱりポールは音楽家で、音楽の力で僕たちを幸せにしてくれるんですね。今までもずっとそうだったように。
 今日聴いているのは、もちろんポール。新作ももちろんですが、今は「心のラヴ・ソング」を聴いています。この曲の詞はまさしくポールのマニフェストですね。ジョンが「僕は自分とヨーコだけ信じる」と歌う事で「人間宣言」したように、ポールはこの曲で「ラヴソングを歌って何が悪い、僕はこういう人間だ」と宣言したんだと思います。そういう意味で、「Silly Love Songs」はポールの「God」なんだと思います。そしてそんなポールに、僕たちファンはいつも素晴らしいプレゼント(一生宝物にできるプレゼント)を贈られているんだと思います。
 誕生日おめでとうポール、素晴らしいアルバムをありがとう。健康に気をつけて、これからもずっと音楽を奏でていってください。ずっと応援していきますよ。
 追記:写真は1980年、幻になったウィングスの日本公演チケット。払い戻しせずに今でも持っています。2月2日(土)武道館南東スタンドF列8番が僕の座るはずだった席です。

Wings at the Speed of Sound

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