がんばった自分に疑似ステレオのご褒美(笑)

 結局熱中症から始まった体調不良はそのまま夏風邪になり、今日まで来てしまいました。まあ今回はさもありなんという仕事でしたし、逆にこの程度で済んでいてラッキーくらいに受け止めています。異動1年目でいろいろあり、ドレミの水痘もあったので、ここらで一休みのサインかも知れませんね。ちなみに2年前、やはり異動1年目に今と同じように休日出勤などを続けていて体調を崩して3日も仕事を休んだら、その最後の日にドレミが生まれてびっくり!ということもあったっけ(笑)。あのときの慌ただしさに比べたら今は自分の事だけだから楽です。
 がんばった自分にご褒美というわけではないですが、またちょっとCDを購入しました。フーの紙ジャケ新作です。オリジナルは何度も紙ジャケ化されており、ボックスセットなどもまだ市場にあるフーですが、今回の紙ジャケ5作はなかなか渋いところです。5作中2作は60年代に出たという「The Who Sings My Generation」と「Sell Out」のそれぞれ日本版仕様を、当時そのままのジャケットデザインを再現したもの、残り3作は、イギリスで出た編集盤「Direct Hits」と「Meaty Beaty Big And Bouncy」、アメリカでの編集盤「Magic Bus The Who On Tour」(紛らわしいタイトルですがライヴ盤ではありません)。それぞれ帯やオマケも再現(ジャケットはUS仕様、オマケは国内盤仕様など、いろいろありますが)されていて、ファンには楽しいアイテムです。
 で、問題は収録作品ですが、基本的にはほとんどの曲は既発表のCDで聴く事ができます。ただしミックスはいろいろで、まだ全部はチェックしていませんが、今回初めてCD化されたミックスもけっこうある模様です。僕は個人的に、初めて輸入盤アナログで買った「Meaty Beaty〜」で、「Magic Bus」や「I’m A Boy」がそれまで聴いていたものと違うので驚いた経験があるんですが(大学生のころだったかな?そのころはまだミックス違いとかいうことをよく知らなかったんで、本当にびっくりしました)、今回はマスターも当時のアナログ盤用のものを使ったとの事で、それはつまり「この盤でしか聴けない」ものが今回日の目を見たということになるはずで、実に喜ばしいことです。
 ところでこの「Magic Bus」の冒頭に入っている「Disguises」、僕がずっと昔に買った安っぽいアメリカ盤(「Quick One」とのカップリングで2枚組でした)にはものすごい荒い音質の疑似ステレオバージョンが収録されていました。本当に荒い音で、その後ちゃんとしたミックスの同曲を聴いてもピンと来ないくらい印象的なものでした(笑)が、今回なんと、これが当時そのまんまの感触の音で収録されていていました!もちろん丁寧にリマスタリングされていますので僕が聴いたようなひどいものではないですが、疑似ステレオはそのまんま。これが実に不自然で、逆に僕のような人間には「おお、また会ったね!」という感じで嬉しい(?)です。
 ビートルズのキャピトルボックスでも感じたんですが、素晴らしい音質のモノラルバージョンやリアルステレオバージョンが聴けるようになった今だからこそ、この、えー、なんというか「当時っぽい」(笑)音は楽しめますね。ちなみにこの「Magic Buss」、アナログも含めて国内初のリリースだそうで、帯の解説には「当時のモノラル盤も現在は確認されているが、今回は広く流通していたステレオ・ミックスを採用。」と書いてあります。さすが、わかってるぅ〜(笑)。もちろんこの疑似ステレオバージョン、必聴というようなものではないですが、僕のような人間には懐かしい響きです。ちなみにジャケット(サイケペイントのダブルデッカーのメンバーがぶらさがった写真)もなかなか魅力的です。こういうのはアナログ再発の方が楽しいかもしれないですね。それにしてこんなマニアックな編集盤も国内盤が出るなんて、マニア狙いとはいえ、やっと定着したんだなあ、フーの人気。
 さてさて、個人的に大変だった1週間が終わり、やっと週末です。この2日はとにかくのんびりして、風邪を治したいと思います。関東もやっと梅雨明け、暑い日が続くと思いますが、みなさまどうぞ元気にお過ごしください。僕もがんばります(苦笑)。それでは、おやすみなさい。

Magic Bus

Magic Bus

マジック・バス~ザ・フー・オン・ツアー(紙ジャケット仕様)

マジック・バス~ザ・フー・オン・ツアー(紙ジャケット仕様)