デイヴ復帰おめでとう!今度こそ長続きしてね(笑)

 ネットのニュースで、ヴァン・ヘイレンにデイヴ・リー・ロスが復帰し、「再結成」ツアーを行うという知らせを読みました。これは、サミー(あともう1人いたと思いますが、名前も思い出せません)にどうしても馴染めなかった僕のようなオールドファンにはうれしい知らせです。
 彼らがデビューしたとき僕は中学生で、大御所だったパープルやゼップ、すでにスターになっていたクイーン、キッス、エアロよりもずっと「僕たちの世代のバンド」というイメージがありました。なにしろ回りのギター小僧への影響力はすごかったです。僕は幸か不幸かエディをコピーできるほどギターが上手くなかったので聴く方に専念していましたが、それこそ彼らを聴いてギターを始める者、自分のギターをエディのもののように改造(?)する者など、たくさんいました。彼らのデビューによって、ハードロックバンドの音楽性も変わったという印象を持っています。そしてそれは、基本的には現在まで続いていると思っています。振り返って考えると、「ヴァン・ヘイレン以前、以後」という言い方が可能なほど、ハードロックにおけるギターのキャラクターは変化しましたね。
 音楽全体で考えると、僕がそれまで聴いていた「分厚い音でドラマチックに盛り上がる」タイプの楽曲ではなく、明るいムード、コーラスを多用したスタイルなど、実に新鮮でした。今の僕なら、あの明るい作品群やエディの笑顔から、逆説的に彼らの音楽の「暗黒面」を語る事もできますし、有名な「Jump」の、あの一切の人間的感情から遠く離れたようなシンセサイザーの響きの持つ(本質的な)不気味さなどもわかりますが、それはみんな20歳を過ぎてから気づいた事です。彼らが出て来た30年前、そんなことはまったくわからず、ただただ息をのむような痛快さを彼らに感じていました。
 今回のニュースでは、日本にも来るようなことが書いてありました。僕は(たぶん)1979年、日本武道館で彼らのコンサートを観ています(Pモデルが前座をやっていました)。あのときも、あのギターにはびっくりしたなあ。今度もきっと、彼らはあの明るいキャラクターで、あのすごいテクニックのギターと「ロックバカ一代」みたいなボーカルを聴かせてくれるんでしょうね。期待していますよ。
 追記:そういえば、彼らが「You Really Got Me」を演奏したことで、僕はキンクスを知りました。そういう意味でも恩義があるバンドですね。

Van Halen

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