渋谷でビートルズに出会う

 このブログにコメントをくださる方で、ringoさんというHNの方がいらっしゃいます(ringoさんのブログはこちらです)。この方はキルトの制作をされている方で、ご自身のブログやサイトでもその作品や制作のあれこれを知ることができますが、今渋谷で開催されているキルト展に作品を出品されているということを知り、今日行って参りました。
 渋谷、渋谷、渋谷、、、。意味もなく繰り返し書いてみましたが(笑)、ずいぶん久しぶりだなあ。1年とはいいませんが、けっこう間が空いています。しかも前回は今回の会場(東急本店)とは反対方向のマニア向けレコ屋に短時間いただけ(確かその店に行く途中でビョークが表紙の「Big Issune」買ったと記憶しています)ですから、いわゆる「渋谷界隈」を、しかも家族連れ(今日は妻とドレミも一緒でした)で来るなんて本当に久しぶり、というかドレミは渋谷初体験でした(笑)。昨日は気温が高いとのことで今日にしたんですが、今日もやっぱり暑かった。人通りの多い都会の真ん中は体感温度40度近かったです。
 会場に入るとそこは外の猛暑と喧噪とは別世界でした。僕はキルトについてはほとんど何も知らない者なのですが、とても美しい作品が飾られていました。ringoさんのような現代の作家さんの作品の他に、150〜80年くらい前のキルトも飾られていて、どれも素朴でありながら精緻なもので、感心やら感動やらしながら鑑賞しました。お目当てのringoさんの作品は、なんとビートルズ日本公演をモチーフにしたというものでした。ほぼ正方形のキルトの上半分にあの武道館ステージをほぼ忠実にデザイン化したものがあり、下半分には日本公演で演奏された曲名がちりばめられていて、その外縁には五線があり、あしらわれていた音符は、たぶんその11曲のものだと思います(たぶん、というのは、全部わからなかったからですが、「Yesterday」など何曲かはわかったので、正しいと思います)。この作品は「コンテンポラリー部門」で賞を受賞されていました。このキルト展ではトラディショナルな作風のものが多かったので、この作品は素人目には「異色作」と映ったんですが、ちゃんと客観的な批評に耐えるものだったんですね。もちろん僕のような人間には嬉しくてしょうがない作品でした。この作品は会場の一番最後の方にあって、かなり遠くからも見えたのですが、僕より先に妻が気づき、僕に「あそこにビートルズがいるよ」と教えてくれました(笑)。妻の教育も成果が出て来たようです(笑)。
 ringoさんの作品はもうひとつあり、それは壁にかけるものではなく、キルトで作ったバッグでした。ギターの形をしていて、こちらはエルヴィスがモチーフでした。こちらもかっこ良くてよかったです。
僕も妻もあんまり手先が器用ではないしセンスもないし根気もないし、自分でキルトを作るなんて想像もできないですが(どうやってあんなに細部に気を使いながら、あれだけ大きなものを完成までもっていけるんでしょう?すごいなあ。会場では妻とそんな話しをしながらタメイキついてました)、素敵な作品を鑑賞するだけで楽しい気持ちになることができました。
帰宅していつものように食事やお風呂をすませ、こうしてマックに向かいながら聴いているのは、ビートルズ日本公演です。これはブートではないはずで、イタリアで出たものに日本語のライナー(松村雄策さんでした)がついたものでしたが、でも聴いているとスクラッチノイズが聴こえてくる、まあそういうものです(笑)。今日のキルトを思い出しながら聴いていると、実に幸せな気分になれます。ご本人にはお会いできませんでしたが、いい休日になりました。ringoさんありがとうございました。