ジョンの誕生日、そしてジョージの配信開始に思う

 昨日はジョン・レノンの誕生日でした。生きていれば67歳だったということで、この年齢だけ考えると「今ジョンが生きていてもけっこうなおじいさんだなあ」という感じですが、なにしろ相棒は今でもバリバリのスーパースターで世界中を飛び回っていますから、きっと楽隠居なんてしていなかったでしょうね。ポールと同じようなレベルで活動していたかはともかく、今でも素晴らしい音楽を作り続けていてくれたんではないかと思っています。こんなこと書いても詮無いことですが。今日はなんだか、こういうふうに楽観的な想像をしています。
 ジョージ・ハリスンの楽曲が、突然iTunes Storeに登場しました。今日帰宅してメールを開けたらニュースメールが届いていてびっくり。ストアを覗いてみたら、全作品ではなく、アップルは「All Things Must Pass」と「Living In The Material World」、あとはダークホース時代のものでした。ポールやリンゴのときも思ったんですが、ラインナップされていないアルバムがあるというのはどういうことなんでしょうね?何が基準なんでしょう?不思議です。ダークホース時代のものは、2004年のリマスターが使用されているようです。するとうちにある箱モノと同じか、と思いながら眺めていたら、、、。あれ?
 「George Harrison」には「Blow Away」のデモバージョンが、「Somewhere In England」にはあの未発表曲「Flying Hour」が、「Cloud 9」には「Got My Mind Set On You」(エクステンデッドバージョン)がボートラとして収録されているじゃないですか!?ポールのときにもこういうビックリボートラがありましたが、これはすごいことです。もちろん3曲購入しました(曲単位で入手できるのが、配信のいいところですね、こういうとき、本当にそう思います)。どれもいいです。特に「Blow Away」のはシンプルながら曲の魅力はデモの段階からすでに十分なもので、几帳面な彼の一面がよく見えるものです(「Anthology3」での何曲かでもジョージはそうでしたね。やっぱり彼はそういう丁寧な人だったんだ)。
 そういえば、「Somewhere In England」は、今ではすっかりあのジャケットになってしまっていますが、これはどうなのかなあ?と思います。中身も「曲差し替え前」のものにして、「オリジナルバージョン」とでも銘打って個別に出してほしいなあ。差し替えエピソードのせいで最初の市販アルバムは駄作のように言われていますが、そんなことはないと思います。だからどっちも出しておいて、ファンが自分で選ぶ・もしくはファンは両方楽しめるというふうにしておいてもらいたいですね。
 ポールの話題ですが、例のDVDがもうすぐ発売で、今からワクワクしています。ポールのDVDはいっぱい出ていますが、プロモーションビデオ(昔はクリップなんて言いませんでしたよね)をまとまって観られるものはなかったので、もうそれだけでうれしいです。実は詳細を未確認なので知らないんですが、「Ebony And Ivory」の「ポールのソロバージョン」ビデオ(黒人のおにいちゃんが出てくるやつ)が収録されていないかなと期待しています。今から調べて「入ってなかった」ではいやなので、買うまで情報シャットアウトしておきましょう(笑)。
 ジョンの誕生日に合わせるようにジョージの曲が配信され、これでiTMSビートルズのメンバーが全員揃いました。さあ、残るは本家のみですね。最近のリリースラッシュを露払いにして、近々満を持して登場!なのかも知れませんね。いや、僕はきっとリマスターCDが出ればそっちも買うんでしょうけれど(そんな人、多いですよね)、新しい方式でビートルズの魅力が広く伝わるのもいいと思います。
 ジョージの楽曲配信は、僕にとってはとてもうれしいニュースでした。なので、「ジョンが生きていたら、、、」なんて、ちょっと楽観的な想像をしたんでしょうね。ジョンもジョージも、もうこの世にはいませんが、今この瞬間も、たくさんの人を幸福にしているんだと、心から思います。

Somewhere in England

Somewhere in England