休日の徒然、ラフマニノフ、そしてエリック・カルメン

 8月の終わりから先週までずっと、週末には何かしら用事があってゆっくり休めませんでした。まあ、旅行だとか親戚が来たとか用事で外出とか保育園の行事とか、ありがちなものでしたが(自分で予定入れたんだし)。そんなわけで、この週末はずいぶん久しぶりに「2日間とも予定無し」の週末でした。
 昨日は僕がちょっとした買い物で外出したんですが、妻とドレミもついてきて(笑)、ちょっとだけお出かけ。でも短時間だったのでみんな元気でした。今日は本当に久しぶりに、一家3人でコピの散歩。普段は同居の両親が昼間散歩させているのでどうしても手抜き勝ちになってしまっていたんで、反省もこめてのんびりゆっくり。ドレミも前半は自分の足で歩いてくれたので楽ちんでした。途中立ち寄ったドッグラン(というほどのものではないですが、ノーリードで遊ばせられるエリア)に誰もいなかったので入り込むとコピもドレミも大喜びで駆け回り。2人ともイヌか(笑)?コピはあんまりイヌが得意ではないので、他のワンコがいると入れないんですが、今日はラッキーでした。おおはしゃぎのコピの姿に大人はちょっと反省。やっぱりもうちょっと自分たちでかまってやらないとまずいなあ。両親の散歩では走ることはないから、不満だったのかも知れません。
 帰ってきてからも今日はのんびり、昼寝したり遊んだり。ドレミが「『かもんかもん』して」というので「Please Please Me」をかけてやったんですが、今日は「もういっかい」コールはなく、続いて始まった「Love Me Do」も踊りながら聴いていました。そのまんまファーストアルバムの最後まで楽しそうに踊っているドレミを見ながら僕は「このまんま、ビートルズの1枚目から順番に洗脳いやいや教育していこう」と心に決めました妻には内緒(笑)。アップテンポの曲にも乗っていくというのは、子どもってみんなそうなのか、うちの環境が特殊なのか、どっちなんでしょう(笑)?
 今日の「N響アワー」は、アンドレ・プレヴィンラフマニノフを指揮していました。実に華麗。なんだかものすごくお歳を召したような感じでしたが、音楽がまったく「枯れていない」様子でよかったです。この人は数少ない「ジャズを弾いても様になるクラシックの大家」ですので、いつまでもお元気で、両フィールドで活躍してほしいです。
 ところで、この番組で「交響曲第2番」の後半をオンエアしていましたが、その第3楽章の旋律、どこかで聴いたことがありました。記憶があるんですが、すぐに曲名やアーチスト名が出てこない。えーっとえーっと、誰だったかな?確か70年代にヒットした曲で、うちにCDもあったんだけど、名前が出てこない、えーっと???
 数分後、やっと思い出しました。エリック・カルメンラズベリーズ解散後に出したファースト・ソロアルバム「Eric Carmen」に入っていた「Never Gonna Fall In Love Again」でした。原曲も通俗ギリギリの名旋律ですが、これを上品に料理して、ちょっと60年代ポップス風にした佳曲です。このアルバムには他にも「ピアノ協奏曲第2番」をアレンジした「All By Myself」があり(こっちの方が有名ですね)彼のバックボーンがよくわかります。引き出しはそれなりに多い(この人のアルバムは、ポップスの歴史のリファレンスのように、いろいろなスタイルが出てきます)彼ですが、音楽的本音はこうしたクラシック風なものなんだと僕は思います。それも、悪い(?)クセで大甘な方面にシフトすることが多い彼なんですが、「Never Gonna Fall In Love Again」は、原曲よりもテンポを上げ、王道ポップスの形式にのっとったアレンジのおかげで曲がコンパクトにまとまってくれて、とてもいい感じです。けっこう好きで何枚かレコードも持っていた(ラズベリーズも持っています)エリック、いつの間にか名前を聞かなくなってしまいましたが、またあの歌声を聴きたいなあ。自分だけでやると趣味的に流れてしまうかもしれないので、きっちりしたプロデューサーと組んで、いい作品を聴かせてほしいです。きっと今でもその実力はあるはずです。
 今日はそんなにいい天気ではありませんでしたが、気温はそれほど下がらず、過ごしやすい1日でした。明日からまた仕事。あれこれ心配事や調整はありますが、がんばっていきたいと思います。それではみなさま、よい一週間をお過ごしください。では、おやすみなさい。

Eric Carmen

Eric Carmen