おめでとうシンプソンズ!

 「ザ・シンプソンズMOVIE」という映画がもうすぐ公開になります。これはもちろん、あの有名な「ザ・シンプソンズ」の(意外にも初めての)劇場公開版映画なんですが、これについてしばらく前から問題が起こっていました。
 ご存じの方も多いと思いますが、日本語版の吹き替えが、今までのフィックス声優さんたちではなく、某有名タレントたちになってしまったというものです。最近のアニメ系洋画ではすっかり流行になってしまったものですが、今回は、もう10年以上も続いているフィックス声優さんをすげ替えてしまうという決定に対して、以前からのファンが大いに怒り、そして反対の表明をしてきました。その代表格がこちらのページです。僕もささやかながら署名させていただきました。
 今回の件では、映画の宣伝のためとはいえ、このようかな改変が許されるのか、声優の演技に対して正当な評価がなされないことはおかしいのではないか、そもそもファン、作品そのものをないがしろにしていると、異例ともいえる盛り上がりを見せ、今まで個人的な(ネット上とかでの)つぶやきでしかなかった不満や疑問が、大きなまとまりを見せたものでした。
 そこに、こんなニュースが飛び込んできました。
 やりましたね!ついにこの運動がひとつの成果を生むことが出来ました!ここに至るまで大変だったと思いますが、まずは勝利といっていいでしょう。このサイトを立ち上げ運動の中心になった人たちはあくまでボランティアでこれを行い、常に良識と常識をもった大人として問題提議をし、映画会社と話しをしてきました。そして映画会社(20世紀フォックス)も、それに対してちゃんと対応してくれたんですね。これこそが正しいものごとの進め方だし、正しい「そろばん勘定」(映画会社にとってね)だと思います。僕も宮仕えの身ですから、一度公になった大方針の決定を変更することの困難さは身にしみて知っています。それだけに、こうしてお互いがお互いの立場や見解を(ただ攻撃するのではなく)真面目に考えて話し合いをして、ひとつの結果を生み出したことは、どんなに賞賛してもしすぎることはないと思います。
 「声優変更を考える会」のみなさま、フィックス声優のみなさま、お疲れ様でした。おめでとうございます。そして20世紀フォックスのみなさま、ファンの声を真剣に受け止めてくださり、ありがとうございました。僕はとても嬉しいです。DVDが出たら必ず買います。本当に心から感謝したい気持ちです。スプリングフィールド・フォーエバー!

ザ・シンプソンズ シーズン9 DVDコレクターズBOX

ザ・シンプソンズ シーズン9 DVDコレクターズBOX

 追記:この知らせを知ってからあれこれネットを歩き回っていたら、日本語版(タレントさんを起用した)を作ったのは「20世紀FOX映画」、今回の大英断DVDを制作したのは「20世紀FOXホームエンターテインメント」で、一応違う会社だそうです。でも、まあいいや、広い意味でフォックス映画ということで(笑)、まとめて感謝します(笑)。ところで、有名人が出演するので有名な「ザ・シンプソンズ」ですが、たくさんのロック・ミュージシャンも出ていますね。ポールやリンゴも出演していました。ポールが出たときは、リンダも一緒でした。ラストに「Maybe I'm Amazed」が流れていましたね。