到着!チャンネル泥棒!!

 It’s!
 ついに来ました我が家にも!「空飛ぶモンティ・パイソン日本語吹替DVD BOX」が!
 あの伝説の、と説明する必要も、もうないですね。よくこれほどのものが実現したものです。やはりマスターテープが発見されたということではなく、「放映当時に家庭用民生機で録画された音源を使用しております」という注意書きがありました。もちろん文句などありません。逆に、それだけの手間をかけて発売にこぎつけたということで、携わったスタッフの皆さんの「パイソン愛」を感じます。今回のボックスには、100ページを超える冊子がついていて、これもなかなか読み応えがあります(ただ、僕は洋泉社の「モンティ・パイソン大全」を持っているので、エピソード紹介の部分は重複してしまいました。今回はせっかくの日本語版復活なのに、声優さんたちへのクローズアップが少なかったのもちょっと不満です。もちろん「ダメだ!」という意味ではないですが、惜しかったなあというところです)。
 まだまだ全部は観られないので、とりあえず最初の方だけ観ていますが(お、今「ちょんちょん」が始まった!)、これは実に面白い!翻訳のセンスや声優さんの演技などを、「And Now」と比べるという楽しみもでてきましたね(ちなみに、僕の大好きな「親子間階級闘争」は、今回の復活吹替よりも映画「And Now」の方が上手にまとまっていたかと思います。復活版での広川太一郎氏のぶっ飛び具合はすごいです)。それから今回のボックスで初めて「近石真介氏が吹き替えるジョン・クリーズ」を観ました。これはこれで感激です。さすがに吹き替え声優陣の演技はいいです。こういうものを観ると、吹き替えの魅力が作品をよく知るいい機会になるということが実感でわかりますね。前述の書籍でも、今回の冊子でも、そのあたりへの言及は嬉しいことです(であるだけに、もう少し声優さんたちのことも取り上げて欲しかった、出来たらインタビューも、という気持ちになってしまいます)。
 実はビートルズとの繋がりもあるパイソンズ。しばらく前にある機会に、ポールが音楽を担当した「The Family Way」を観ましたが、映画に登場するイギリスの田園風景や、うわさ話に興ずる近所のおばさま達が、どことなくパイソン的だったのを思い出します。昨年DVD再発された「Help!」を観たときにもそういう感じを持ちました。これが「英国の肌触り」なんでしょうか?そういえば娘と一緒に観ているDVDでも、「ピーターパン」「不思議の国のアリス」「くまのプーさん」はどれもなんだか不思議な感じがします。どれもイギリスの作品ですね。何か共通する「気」のようなものを感じます。ビートルズにも感じるあの感じ。やっぱり僕が好きになるものには、同じ香りがするようです。

追記:今ネットをウロウロしていたら、なんと5月にあの「ライフ・オブ・ブライアン」もDVD発売決まったらしいです!信じられない!こりゃ、5月まで死ねない!