今年でミッキー誕生80年なんだそうです

 ディズニーは嫌いではなく、むしろ好きなもののひとつでしたが、それほどものすごい思い入れがあったわけではありませんでした。浦安のディズニーランドだって数えるほどしか行ったことありませんでした。ところが、娘が生まれたのを境に、うちにもディズニーものが増えてきました。これはどこの家庭でもあることなんでしょうかねえ?うちの場合は、僕がいくつかのアニメーションについてビデオやDVDを(すでに)所有していたし、妻がわりとディズニー好きだというのも理由なのかも知れません。で、娘はその影響をモロに受けて、すっかりハマッています。考えてみれば実に「大衆」ですね(笑)。
 ディズニーランドにはまだ行っていませんが、映像はけっこう集まってきました。普通のオフィシャルものの他に、ワンコインDVDでも初期の作品が入手できるので、経済的にもうれしいです。で、ドレミに見せると実に見事に食いついてくる。このあたりはやっぱり「さすがディズニー」です。時々、大人の感覚では「?」なシーンで喜んだり怖がったりしますが(「ピーターパン」では中盤の人魚登場のシーンで怖がりだしてその続きを観ようとしません)、たいていは喜んで観ています。一緒に観ていると、どれも見事な動きとストーリーそして音楽で、もともと嫌いでなかったディズニー作品の魅力に改めて気づかされます。僕は個人的には「ファンタジア」や「わんわん物語」「メリー・ポピンズ」最近のものでは「美女と野獣」などが好きなんですが、それ以外の「ダンボ」「バンビ」「三人の騎士」「ピノキオ」なども、(大人が)繰り返しの鑑賞に耐えるものだと知りました。
 そして最近、1冊の本を買いました。最近出たもので、その名も「ディズニーアニメーション大全集・決定版」というムック。これは文字どおりディズニーが手がけたアニメーション作品を紹介した本。オールカラーに近い構成で、各作品の美しいスティール写真も豊富ですが、資料的価値も高く、ウォルト・ディズニーミッキー・マウスを発表する前の作品も登場しますし、ミッキーやドナルド、グーフィーチップとデールが登場した短編などもリストが掲載されています。作品の解説はネタバレを排しつつ的確な文章で構成されていて、大人が読んでも大丈夫、というより完全に大人向きの文でした。作品紹介に混じって、作品を創り上げたスタッフの紹介があったり(初期のスタジオでの制作風景や、伝説的スタッフのアブ・アイワークスのポートレートなどもあります)、ディズニーが配給を手がけた(そしてその後ひとつの会社となった)ピクサーの諸作品も登場します。巻末には全作品のスタッフや初公開日などをデータ化したリスト、索引は作品・事項・人物の他に「キャラクター」索引もあって、これがとても便利です。僕が好きな「シリー・シンフォニー」シリーズもちゃんと紹介されていました(もしかすると今日本で一番詳しい同シリーズの紹介かも知れません)。
 僕はけっこうディズニーの作品は観ていたつもりでしたが、この本で確認したら、当たり前ですが観ていないものも沢山ありました。で、こういう本を読んでいると観たくなってくるんですよね(笑)。とりあえずドレミと一緒にDVDを観ながらこの本を読んで、あれこれ知識を増やしつつ「次はこれを観たいなあ」などと想像をふくらましています。
 

ディズニーアニメーション大全集決定版 (DISNEY FAN MOOK)

ディズニーアニメーション大全集決定版 (DISNEY FAN MOOK)

ところでこの本、本当はドレミに買ってあげたんですが、直に触らせていません。だって渡すとすぐにしわくちゃにされちゃうから(笑)。もちろんドレミも見たがりますが(掲載されているスティール写真がとても綺麗で、しかも映画の良い場面を使っているので実に魅力的。ちょっとゴチャゴチャしたレイアウトですが)、「パパといっしょに読もうね」と騙して(笑)、ドレミは膝に乗せて、僕が本を持って見せています。だってすごくきれいな本なんですよ。汚されてたまるか(笑)。