日常雑記と音楽雑記あれこれ

 25日金曜日
 この日も仕事は山盛りで残業。僕の職場は比較的残業が少なくて、僕自身ふだんは(子育てを理由に)早めに帰っているんですが、前日コンサートに行ったせいか(笑)忙しかったです。帰宅したのは午前様ちょっと前くらい。この日は昼休みに本屋で「クラシックジャーナル31号」を購入しました(1470円)。前号から連載第1回が掲載されていた板倉重雄氏の「Karajan on LP Records」が「一身上の都合により」中止という告知があってガッカリ。どちらかというと執筆者(と編集長の中川右介氏)の個性が強くて読後感がナニなこの雑誌にあって、初心者を含めた「クラシックを愛する人全体」に対する敬意を感じさせてくれた板倉氏の文章は素晴らしく、楽しみにしていたので残念でした。他の文章も面白いので「損した」とは思いませんが。
 26日土曜日
天気予報では晴れのはずだったので、ドレミを連れて動物園に行こうと思っていたんですが、曇りで気温も低かったので中止。おにぎりを作り、自宅の和室にレジャーシートを敷いて、即席の「外出したつもりお昼ご飯」を決行しました(笑)。ドレミはいつもと違う雰囲気の昼食が嬉しかったのか大喜びで、安上がりに家庭サービスができてしまいました。
 この日は午前中に買い物に行き、そこで1冊雑誌を買いました。「iPod Fan」第1号。これは「マックファン」を出していてる毎日コミュニケーションが出した、その名のとおりiPodの活用方法などを紹介した雑誌でしたが、ものがiPodなので内容のほとんどが音楽関係の記事で、これがけっこうすごいものでした。マドンナやREMのインタビュー、鈴木茂伊藤銀次の対談など。田中伊佐資という人の「音楽ライぶらり途中下車の旅」という記事では、ジェニファー・ウォーンズ「Famous Blue Raincoat」の20周年記念盤が出ていることとか、そこからの繋がりでスティーヴ・レイ・ヴォーンが他人名義の作品でギターを弾いた曲のコンピレーション盤のこととかが紹介されていて、読んでいて嬉しくってしょうがありませんでした。ちなみに「Famous ‥」はあの「愛と青春の旅立ち」の主題歌をジョー・コッカーとデュエットしていた女性シンガーが、レナード・コーエンの曲ばかり歌った名作アルバムです。もちろん持っています。この記事ではどういう内容かまでは言及されていませんでしたが、これは期待できそうです。他にも(洋邦問わず)ロック系の記事がかなりあるので、iPodを愛用しているロックファンの方はチェックしてみると面白いと思います。
 27日日曜日
 今日こそ晴れる!そして動物園行くぞ!と意気込んで目覚めたら、なんと雨が降っていました(泣笑)。結果からいうとこの雨は朝だけで、午後は晴れてしまったんですが、地面がぬれている状態で動物園はちょっと、ということで、今日も諦めてしまいました。そのかわり、電車に乗って某大手家電量販店に。実は結婚以来15年使っている冷蔵庫と洗濯機を、この夏に買い換えようか(冷蔵庫は容量に不足が生じ、洗濯機もドレミ誕生以来の選択頻度の上昇が家計に響くので)という計画があり、その下見のために行ってきました。我が家での収納場所の問題や、必要とされる性能などを、カタログを読んだり店員さんに尋ねたりとあれこれ見てきましたが、お店に行くといろんな製品があり、目移りしてしまいますね。なんとか「こういう感じかな?」というイメージは持てるようになりました。
 そのままレストランで食事をして、その後せっかく繁華街まで来たんだからと思ってちょっと買い物してきました。妻は手芸専門店で糸などを、子供服のお店でドレミのワンピースを買っていました。僕はCD屋に行って、そこのワゴンセール(在庫整理のため、全品1000円均一)の中から2枚購入しました。ダニー・ハサウェイの「These Songs For You,LIVE!」と2パックの「All Eyez On Me」(2枚組)。
 ダニーの方はあの名作ライヴに未発表曲と本人へのインタビューを追加収録したリイシュー盤。2パックの方は生前最後に発表された2枚組の名作。どちらもバーゲン品なので、合計2100円。これはいい買い物ができました。ダニーは当然の傑作ですが(未発表曲の中には「Yesterday」まであります)、2パックの方もいい作品です(今、部屋に流しています)。この人は、この作品を発表後銃撃されて世を去ってしまい、そういう物騒な情報のせいでどうしても近づきがたい感じがしてしまいますが(僕もそういう1人です)、作品を先入観無しに聴けば、やはり才能の大きさはわかります。
 何度か書いているように、僕はヒップホップ系の音楽について、あまりいい聴き手ではないんですが、こういう作品を聴くと、どんなシーンであれちゃんと聴くことが大切だと感じます。真面目な話、今こうして流している曲は、やっぱりちゃんと胸に迫ってきます。例えばザッパが、例えばヴェルヴェット・アンダーグラウンドが最初に聴いた時には「?」と思っても、継続して聴くことでその価値がわかるようなものなのかも知れません。でも今日買った天才たちは、もう2人とも故人なんですよね。そう思うとため息が出てしまいます。
 という感じで、この数日も仕事や家庭のあれこれと平行して音楽にも触れていました。病気で辛かったときは、読書からも音楽からも遠ざかっていたので、こういう気分でいられるということは、だんだん普通の状態に戻ってきたんだと思っています。この調子で、仕事も順調に進んでもらいたいものだよ(苦笑)。
 さあ、もうすぐ月曜日だ。来週も忙しいけど、がんばろう!それではみなさま、おやすみなさい。