駅のワゴンセールで収穫

 今日は午前中仕事で外出し、職場最寄りの駅に帰り着いた時はちょうどお昼時でした。そのままどこかで食事をして職場に戻ろうと思って改札を出たところ、人だかりが目にとまりました。ときどき見かける「駅売りCDとDVD売り場」のような感じです。ふーんと思いながら、特に興味も持たずに通り過ぎようとしましたが、無意識にワゴンの中を覗くと、どうもいつもの「権利関係が怪しい」ものではなさそうです。よく確認すると、その駅ビルに入っている新譜屋さんがやっているセールで、ちゃんと正規盤が並んでいます。いつものくせで(笑)、ちょっと眺めてみました。
 こういうセールでは洋楽は相対的に少ないのが普通なので、僕としてはあまり期待していなかったんですが、なんと、けっこう大きめのワゴンがまるまる1つ洋楽でした。これはすごいとばかりに見てみたら、けっこういいものがありました。以下、まだ聴いていないんですが今日買ったもののリストです。
 リッキー・リー・ジョーンズ「Live At Red Rocks」2001年。タイトルどおり、アメリカの有名な野外劇場でのライヴ(U2もやっていましたね)。まだ聴いていないんですが新旧取り混ぜた選曲で、なかなか期待できそうです。
 ジューサ(Yusa)「Breathe」2005年。ラテン音楽には暗い僕ですが、このジューサは大好きです。数年前に偶然CD屋でかかっていたときに聴き、そのまま衝動的にファーストを購入、愛聴していました。今日買ったのはまだ未入手だったセカンド。ファーストは柔らかい音色のギターを中心としたバックに乗せて、深みのある彼女のボーカルが本当に感動的なアルバムでした。このアルバムもきっといい内容でしょう。
 ダン・ヒックス「The Most Of Dan Hicks」2002年。2002年というのは今回入手した国内版CDの発売年で、オリジナルの発表は1969年。この人のファーストに数曲のボートラを収録したもの。この人の名前だけは、鈴木カツ氏の書籍などで知っていたんですが音は聴いたことがありませんでした。サイケデリックとロックが渦巻く当時のサンフランシスコから出てきたとは信じられないような「オールド・タイミー」な音楽を奏でる人です(これだけちょこっと聴きました)。今年の研究テーマ(?)である「アメリカ音楽探究」にももってこいの音楽です。
 Gラヴ「The Husstle」2004年。僕が大好きなGラヴ。ジャック・ジョンソンのレーベル「Burashfire」からの第1弾である6枚目のアルバム。Gラヴやジョン・スペンサー&ブルース・エクスプロージョン、ホワイト・ストライプスなどは、僕にとっては21世紀のブルースです。このアルバムは特に掘り出し物だというわけではなく、いつでも新譜屋さんで買えるものを安く買ったということなんですが、ドブロを抱え、ハーモニカホルダーをくわえているモノクロのジャケットも魅力的です。早く聴きたいな。
 「Happy Birthday,John」2005年。日本のアーチストによるジョン(ジョンが作ったビートルズナンバー含む)のカヴァー集。帯には「日本のトップアーチストによる、奇跡のトリビュート・アルバム遂に完成!」と書いてあり、ジャケットには「65th Anniversary John Lennon Tribute」と書かれています。収録されているのは椎名林檎奥田民生、ドリカム、ボニー・ピンクパフィーなど様々。僕がふだん聴かないアーチストも多く、興味半分・不安半分という気分です。トリビュートって当たり外れが激しいからね。でも大丈夫、このアルバムには我らが清志郎さんチャボさんによる「Don’t Let Me Down」という素晴らしいカヴァーが納められていますから、個人的には絶対に買って損したなんてことにはならないでしょう。実はこの曲だけさっき聴きましたが、素晴らしかったです。
 以上5枚。ワゴンセールで「1枚1050円!」だったので、合計5250円でした。こうしたワゴンセールでは洋楽に当たることが少なく、あってもメタルやクラブ系のコンピが多いんですが、今回はけっこうツボにはまりました。買ったのはこの5枚でしたが、ワゴンの中にはルーサー・ヴァンドロス、プリンス、デヴィッド・フォスター、ナット・キング。コールやジョー・ペリーやチープ・トリックなどもありました。どれもちゃんと正規の国内盤です。すごいでしょ?僕はここで買い物をしているうちに時間がたってしまい、しかもお財布の中身をほとんど使ってしまったので、結局今日はお昼食べられませんでした。でも嬉しかったです。ごく普通の日常風景という感じの場所で、ダン・ヒックスやリッキーのCDを見つけることができたんですから。
 明日もやってるのかな、このセール。またやってたらジョー・ペリー買っちゃいそう(笑)。