繁忙期の終わりと鑑賞再開宣言(?)

 今日、荷物が届きました。アメリカから。通販専門のサイト「Hip-O」というところで買ったCDが届いたんです。中身は「The Complete Motown Singles Vol.9:1969」。2年ほど前に書きましたが、このサイトがシリーズ出だしているモータウンのシングル全集。第9集のこれが最終巻のようで、全部でCD49枚、1000曲強のコレクションが完成です。第1集の50年代後半あたりは、もろにR&Bだった曲想は、巻を下るごとに多様化、大衆化し、たくさんの才能やヒット曲を満載しながら進み、第9集までいくと、白人グループのレア・アースはいるし、ノーマン・ホイットフィールドは一線級のプロデューサーになっているし、ジャクソン5はいるし、すっかり様変わりしています。もちろんモータウン的な「あの感じ」はありますし、この後も歴史は続いていくんですが、時の流れというものを強く感じもします。約10年の歩みですが、とてつもなく長く感じられる旅路。ビートルズのそれにも似た、大きな流れです。けっこうな出費でしたが、全部入手できてよかったです(ちゃんと聴くのは老後と決めているのでw、折に触れて聴く程度ですが)。
 ところで、ここ数ヶ月僕は仕事(が大変)と健康状態(が良くなかった)のせいで、高ストレスの日々を過ごしてきました。そのはけ口で、なんだか頻繁にコンサートに行ったりCDを買ったりしていました。いつもだろうって(笑)?それはそうですが、この半年くらいはなんだか精神のバランスをそれで保っていたような感じでした(大げさかな?実際には中古盤や1000円クラシックが多かったので大した出費ではないですし、たんにむしゃくしゃしたときにやっていただけなので特に精神を病みそうだったというものでもないですが)。最近の日記でもそんなものが多かったような気がします。
 実をいうと、毎日忙しかったせいで、どれもちゃんと聴けていないんです。iPodに入れて持ち運んでいるので、聴くことは聴くんですが、仕事の行き帰り限定なのでそんなに長時間聴けないし、仕事で疲れているとどうしても耳に馴染んだものを聴いてしまって、新しく買ったものを集中して聴くことができない、そしてそれがどんどん積もっていく、という「○○依存症」の典型みたいな状態でした。
 その繁忙期が、ついに終わりを告げようとしています。連日早出残業という日々が過ぎ、それなりに落ち着いた状態になる予定です。そうしたら、もう少し時間の余裕がでてきます。もちろん仕事でも家庭でもやることはたくさんあるんですが、ここからは少し腰を据えて、買ったのにちゃんと聴いていないCDを聴いていこうと思います。ちなみに買ったのに日記に書かなかったものの中にはダニエル・ラノワ、テッド・レノン、ヤン・ハマーの昔の作品、ジャニス・イアンのベスト、シガー・ロスビリー・ブラッグプリシラ・アーン、東京クァルテットのライヴ盤、クロノス・カルテットの現代もの、ストーンズのライヴ(スコセッシ映画のサントラ)、オハイオ・ノックス、フー・ファイターズハイド・パークコンサート(これはDVD)などがあります。これをこのまま放置するわけにはいきません。これからじっくり聴いていきたいと思います。
 しかし雑多な選択だなあと、自分でも思います。あんまり共通点のないセレクトですね。でも、どれもいいんですよ。もちろん好き嫌いもありますし愛着の度合いには濃淡ありますが、どれも聴く価値のある音楽です。仕事で辛かったおかげで(?)こうして身近に置くことができたのは幸いだったのかもしれませんね。これって買いすぎた言い訳かな(笑)?
 さあ、明日からも仕事に家庭に音楽鑑賞に精進するぞー(笑)!