銀座に行ってきました。

 今日は本当に久しぶり(忌引きや病気を除いたら4ヶ月ぶりくらい)に午後仕事を休んで、銀座に行ってきました。来週、ちょっとした集まりがあるのでそのための買い物で、鳩居堂本店を訪ねました。今日の関東は晴れて蒸し暑く、数寄屋橋のあたりも銀座通りももうすっかり夏という感じでした。鳩居堂の店内は落ち着いた雰囲気でしたがけっこう客数も多く、活気がありました。僕の買い物自体はあっという間に終わったんですが、会計のときにちょっと間があり、その間に店内観察をしていると、常連客と思しき初老の女性(ぴしっとした和装でした)が買い物がてらお店の人と談笑していたり、季節の短冊をさがしている人がいたり、ふだんのバタバタした日常とはちょっと違った感じが心地よかったです。店内にはお香の香りもしていて、これもよかったです。
 買い物が終わってから、ちょっと歩いて「わしたショップ」へ。こちらは鳩居堂とは違って開放的なムード。今日は食材などは見ず、地下にある書籍とCDのコーナーに直行。少し物色し、結局CDを1枚だけ購入。「琉球フェスティバル’74」というアルバム。監修は竹中労。ジャケット裏に「沖縄、ニッポンではない」というタイトルの竹中氏の文章が掲載されていて、その力のこもった文章に、時代や状況の違いを意識しつつも読みふけってしまいました。
 実は今そのCDを部屋に流しています。まだ何か感想を述べられるほど聴きこんではいませんが、三線の音も歌声もゆったりと、でもしっかり胸に迫ります。上に書いた文章や、聞き取り歌詞も含めた竹中氏の文章は非常に高踏的なもので、嫌う人も多いかと思いますが(この人の監修した有名な「ビートルズ・レポート」は、僕には評価が難しい書物です)、本土復帰の翌々年に日比谷野音で開催されたこのコンサート(とそのCD)は、監修者の「熱」も納得させるだけの内容で、逆に今の時点でこのようなコンサートを開催しても、主催者がこれだけの言葉を語ってくれるだろうかと考えたときには、こうした熱意こそが音楽を後世に残す原動力だったんだと思います。
 実は今妻が「夏に沖縄に行きたい」と言っていて、旅行のパンフなどを集めてきています。彼女は僕のようなバックグラウンドはないので、きれいな海、美ら海のジンベイザメなどが目的のようですが(僕ももちろんそういうの大好き)、どうせ行くのなら少し歴史や文化を学んで行きたいなと思っています。