日本トンデモ本大賞2008に行ってきました。

 今日は年に一度のお楽しみ「日本トンデモ本大賞2008」に行って参りました。始まってみたらスクリーンに「と学会10000年記念」となっていて「?」と思ったら、今回の「第16回」を2進法で表記したとのこと(笑)。昨年の第15回の節目は「つい忘れていたので今回強引に記念にする」(司会の唐沢俊一氏のMCより)とのことでした。去年は「ケネス・アーノルド事件60周年」でもあったからね(笑)。
 さて、今回のトンデモ本大賞、本編であるノミネート作品の紹介は、微妙なものでした。少なくとも僕はそう感じました。これには2つの理由があります。ひとつは「ノミネート作品が小粒だったこと」。これは最後の総評でも話題になっていたことで、これについてはと学会の皆さんではどうしようもないですね(笑)。来年はもっとすごいトンデモ本の登場を祈りましょうというお話しがでていました。もうひとつの理由ですが、ノミネート作品の紹介時のコンディションに少し難があったというところです。紹介はいつものとおり山本弘会長がなさっていたんですが、ピンマイクの音量が低く、聞き取りにくかったのです。もうひとつは、あくまで主観的なんですが、少し紹介の内容に散漫なところが感じられて、そのへんでも盛り上がりに水を差していたような気がします。トンデモ本は、実際に読んでみると内容的によくわからないものが多く、紹介に戸惑うものが多いことは知っていますが、今回はなんとなく山本会長の紹介の仕方に「整理されていない感じ」がして、例年のような「おかしさ」を醸し出すところまでいかなかったような気がします。紹介時、ステージ上で永瀬唯氏が倒れてしまった(体調不良とのこと)ことも「お祭りムード」を冷やしてしまったかも知れません。こうした会をイベント主催のプロではない人達が開催することの大変さはわかっている身ですので、あんまり批判的に捉えてはいませんが、正直な気分ということで書きました。ちなみに今年は、僕が投票した本が見事大賞を受賞していました。
 で、本編がそんな感じだったのに、最終的には僕としては大満足で帰路についたんですが、その理由は、全体的には大笑いできたからです。これは本編の前後に位置するコーナーが非常に面白かったのが理由です。最初にビデオ上映「山本ひろし物語」は実際に劇団の人達が演技する「再現ドラマ」(もちろん内容はフィクションですが)、その後の「と学会例会エクストラ」は変なマンガ、キリストの○○(史実)に基づくトンデモ話、明木教授の中国語オタク話など盛りだくさんで、このコーナー常連である本郷ゆき緒、開田あや両氏が出演していないにもかかわらずの盛り上がりでした。
 そしてノミネート作品紹介の後にあったコーナーでは、昨年に引き続き「杉ちゃん&鉄平」の演奏、そして坂本頼光氏(活弁士)による「ウラ活弁」(内容はここでは書けませんw。観た人だけの秘密w)など、オタク的に楽しいものであると同時に、ライヴでこそ味わえるスリルもあり、とても楽しいものでした。こうしたものを取り上げるセンスは大したものだと思います(ロフトあたりでやっている、ただヤバイだけの芸人とか非常識な発言をする人間ではなく、常識をわきまえたうえでそこからあえて外れてみせる、ちゃんとした才能を見つけてくるというのは、さすがです)。
 今回の大会は、大会の趣旨である「トンデモ本」という意味ではちょっと辛かった会でしたが、全体的には大いに楽しめたものでした。毎年少しずつ変化しているこのイベント、来年はどのように変わるのか興味あります。来年も楽しみにしています。
 追記:今日の会場である豊島公会堂、ちょっとロビーの広さ(が狭いこと)とトイレ(が少ない)ことが気になりました。来年も同じ会場ということで、それなりに対策(トイレは入場前にすませるとか)が必要かも。それと、僕は気づかなかったんですが、けっこう「オタク臭がきつかった」らしいです。これは会場で会った友人(女性)が言っていたことで、僕は男性だったからかわからなかったんですが(観客のほとんどは男性)、そのへんも来年は対策(?)が必要かも。とりあえずみんなシャワー浴びてから行きましょう(笑)。