ベース修理 副都心線 いい買い物 セミの声

 今日は朝から外出。ちょっと前の日記に書いたとおり、故障したベースを修理に出してきました。お店は東京の練馬区にある「W」というところ。ここはリッケンバッカーなどビートルズ関連の楽器に関しては定評のあるお店で、ビートルズファンで楽器を弾いたりコピーバンドをやっている人で知らない人はいないといっていいほどのお店です。僕はずっと以前(結婚前)に一度だけ行ったことがあって、だから今日が2回目の訪問でした。お店で楽器の状態を見てもらい、修理を頼んで預けることに。しばしのお別れです。リッケンバッカーのベースはものすごく重く、行きはふうふう言いながら移動したんですが、帰りは軽くなったぶん、なんだかちょっとさびしかったです。結婚してすぐに、そのころやっていた社会人バンドのベースが諸事情で抜け、僕がベースをやることになり、中古で購入した楽器。リッケンバッカーの楽器はクセが強く、演奏する音楽を選んでしまうところがあるんですが、僕は懐メロポップスでもビートルズでもストーンズでもこれ1本でやってきました(ベース、これしか持っていないし)。ヘタクソながら付き合いの長い楽器なので、元気になってこれからも付き合っていきたいです。
 帰り道でビックリしたのはそのスムーズさ。往路でも新湘南ライナー西武線直通の地下鉄など、以前よりもアクセスしやすくなっていましたが、復路ではあの副都心線新桜台から渋谷まで直通で行けました。実に簡単。渋谷駅降りてから迷いましたが(降りた人みんなそんな感じでした)、これは実にうれしいことです。僕の住んでいる南関東から池袋や練馬区方面はとにかく遠いというイメージだったんですが、時代は変わったということですね(6月に池袋にトンデモ本大賞観に行ったときは、まだ副都心線の開通前でした)。
 今日は来週行く予定の旅行のため、スーツケースを新調するつもりで妻と待ち合わせをしました。その時間調整で渋谷のタワーに寄って、特価品の中から「Gotta Serve Somebody」と「Chieftains8」を購入しました。前者はボブ・ディランが80年代初頭の「キリスト教時代」に作った曲を複数のアーチストが演奏したというコンピ。ゴスペル系、R&B系のアーチストが主に演奏しています。アルバムの最後にはなんとディラン本人とメイヴィス・ステイプルが「Gonna Change My Way Of Thinking」をデュエットしているテイクまで収録(2002年に録音したんだそう)。僕は今日初めて知ったアルバムでしたが、意外な掘り出しモノでした。後者は1978年発表のオリジナル。デレク・ベルもマーティン・フェイも健在のころのアルバム。活動の初期にはアイルランド伝統音楽を現代的にアレンジしたと批判されたこともある彼らですが、今僕たちが「アイルランド音楽」といって最初に思い浮かべるのは、彼らの奏でる音楽です。つまり彼らは本物だったということですね。今日買った2枚はどちらもいい内容で、これが2枚で2500円というのは、とてもいい買い物でした。
 このあと妻とドレミと合流し、買い物を済ませて帰宅したら、外でセミが鳴いていました。関東はまだ梅雨明けしていませんが、今日は気温も上がり天気も良かったです。もう夏本番ということなんでしょうね。
というわけで、今は今日買ってきたチーフタンズを聴いています。心地良いアイリッシュ・ハープやフィドルの音色、明るいのにどこか哀感を帯びた旋律と和声は、日曜日の夜に聴くにはぴったりです。感動とリラックスが同時に訪れるという感じがします。
 関東は明日雨のようです。雨の月曜日というと、カーペンターズも公認の「憂鬱な日」ですが(笑)、今はこの美しい音楽に包まれて、しばし憩いたいと思います。それではみなさま、おやすみなさい。いい1週間でありますように。

Chieftains 8

Chieftains 8