新しいブルースは続く

　忌野清志郎さんについて、ガン再発のため夏の活動を中止するというニュースが入りました（今この文章を書くために確認も兼ねて清志郎さんのオフィシャルサイトにアクセスしたんですが、集中しているのかエラーになってしまいました）。
　2年前の、1回目の療養開始のときは「新しいブルースを憶えるように」と書いていた清志郎さんですが、今回は「ブルースはまだ続いている」と書かれていました。
　もちろん気持ちのいいニュースではありません。当然ですね。僕だって大人ですから、状況の大変さは理解しています。でも僕たちファンはもう学びました。2年前に始まった闘病とあの完全復活祭から。きっとまた明るい結論が出ることでしょう。清志郎さんが新しいブルースを歌うなら、僕たちも一緒に歌います。夏の活動が白紙になってしまったのは残念ですが、それはそれです。僕たちにはまたもや「信じて待つ」機会が与えられました。しかも今回は1回目のときとはわけが違います。見事な完全復活という「証拠」があるんです。世の中にミュージシャンは多いですが、「完全復活祭」を2回もできる人は数少ないでしょう。もしそれができるとすれば、それは忌野清志郎さんしかいないと思っています。
　今部屋には、2月の「完全復活祭」のライヴ盤を流しています。このアルバムに収録されている清志郎さんの「完全復活しちゃったからね」という言葉を、もう一度聞ける日まで、僕たちも後ろ向きになる暇なんてありません。
　清志郎さん、治療は大変かと思いますが、どうぞゆっくりお休みください。2月に武道館で聴いたあの歌声がまた響く日まで、僕たちも僕たちの生きる場所で、清志郎さんに教わったブルースを歌っていますよ。元気になったらまたみんな一緒に歌いましょう。

忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 2枚組ライブアルバム

「何が起こってるのか　誰にもわからない／いい事が起こるように　ただ願うだけさ／眠れない夜ならば　夜通し踊ろう／ひとつだけ多すぎる朝　うしろをついてくる／Oh　忘れられないよ　旅に出よう／Oh　もしかしたら君にも会えるね／JUMP　夜が落ちてくるその前に／JUMP　もう一度高くJUMPするよ」（「JUMP」より）