「世界の約束」に感動

 もう順位は変わってしまいましたが、先週のオリコンのアルバムチャートのトップ10のうち、3枚を持っていました。1枚はガンズ・アンド・ローゼズの「Chinese Democrasy」、もう1枚はSUM41のベスト、そして3枚目は「スタジオジブリの歌」でした。洋楽の2枚はまあ、僕としては当然の購入ですね。ジブリは、ドレミにねだられて買いました。それにしても売れてるんだなあジブリ。「ナウシカ」から「ポニョ」まで、ほぼすべての主題歌が収録されているので、確かにお得です。ただ僕は、数年前に出た同じ趣旨のCDをすでに持っていたのと、一部シングルやオリジナル歌手のアルバムなどで入手済みのものもあったため、純粋な新規購入はたった8曲でしたトホホ。ドレミにねだられなかったら購入しなかったかも知れません。ただ、まとめて聴けるメリットは大きくて、カーステでかけているとドレミも機嫌良くしてくれるので便利です(いつもはストーンズとかかけていますからねw)。
 ところで、新規購入としては少なかった数曲ですが、実はどれもいいものでした。ゲドの2曲は期待したほどではなかったですが(悪くはなかったですがそこそこかな)、「となりの山田くん」の2曲(「ケ・セラ・セラ」と矢野顕子の「ひとりぼっちはやめた」)はどちらも明るく、どこか切ない感じの佳曲でした。「ギブリーズepisode2」の主題歌「No Woman No Cry」はあのボブ・マーリーのカヴァー。これが掘り出し物的に良くてビックリ。ジブリ系で洋楽のカヴァーというと「カントリー・ロード」(耳をすませば)という(良くない意味で)ビックリの前例があるのですが(このアルバムにも収録されています)、「No Woman…」は比べものにならないほどのレベルです。クレジットを見たら、アレンジは上々颱風の渡野辺マントさんでした。なるほど、納得納得。変なフェイクや改変もなく、きっちり原曲をトレースすながらもすっきりとした演奏で、めっけもんでした。アニメオタクのみなさんにはあまり評価されない「ギブリーズ」ですが、音楽は素晴らしいです。
 「風になる」は、僕はつじあやののベストで持っていましたが、それはバンドで演奏したものでした。ところがこのアルバムには映画ラストで流れた「ウクレレバージョン」が収録されていました。僕はこっちのアレンジがとても好きなので、嬉しくなってしまいました。演奏もシンプルだけれどいいもので、ボーカルや曲想によく合ったもので、絶対にこちらのバージョンの方がいいですね。収録してくれてありがとうジブリさん(笑)。
 そして、「ハウルの動く城」の主題歌「世界の約束」、これは今回最大の収穫でした。実は僕は、「ハウル」をちゃんと観ていません。劇場に行かず、テレビで1回放送したときは断片的にしか観なかったので、作品がどんなものかわからないのです。だから主題歌も、やっぱり断片的に聴いたことがあるだけで「きれいなメロディだな」くらいの認識でした。それが、今回ちゃんと聴いてみたら、とんでもない名曲だったのでビックリでした。クレジットを見てさらにビックリ、作詞が谷川俊太郎、作曲が木村弓(「いつも何度でも」の作曲と歌とハープを弾いていた人)、歌が倍賞千恵子、すごいひとばっかり(唯一、久石譲氏の編曲はちょっとくどいかな、と思いますが、全体的にはオッケーです)。僕は倍賞智恵子の歌声をちゃんと聴いたことがなかったんですが、大きく目を見開いて感動してしまいました。このアルバム、すぐにiPodに入れていますが、ここ1週間ばかり、この「世界の約束」は1日に1回は必ず聴いています。それくらい気に入ってしまいました。ジブリ侮りがたし(苦笑)。
 2枚組3,500円、しかも半分以上をすでに持っていたこのアルバムですが、新規購入の数曲、とりわけ「世界の約束」1曲で、代金分ペイしてしまいました(笑)。実際のところ、最初に書いた3枚のアルバムで、この「スタジオジブリの歌」をいちばんよく聴いています(笑)。ありがとうジブリ、そしてドレミ(笑)。パパは明日も通勤のときにジブリの主題歌を聴いて、物語の主人公になりきって職場に行くよ(笑)。疲れてるのかな(笑)?

スタジオジブリの歌

スタジオジブリの歌