叔父の葬儀

 昨日、叔父の葬儀に出席するために母の郷里に行ってきました。
 叔父は母の弟で、僕とも15歳くらいしか年齢が違わず、まだ60代の前半でした。病気であり、ある程度のことは知っていましたが、やはり「早い」お見送りであることには変わりありません。自宅で執り行われた葬儀は、地元の友人知人のみなさんがたくさん弔問に来てくれました。
 僕が子どもの頃、帰郷した僕(と妹)の相手をしてくれたのは叔父でした。僕は本当に落ち着きのない子どもだったので(苦笑)、叔父からは「やんちゃ坊主」と呼ばれていて、なにかあると「またあのやんちゃ坊主か!?」と叱られたりもしましたが、あちこちに連れて行ってくれたり遊んでくれたりで、叔父に会うのはとても楽しみでした。
 叔父の家族は(土地柄のせいか)気取ったところのない賑やかな家庭で、少し堅いところのある父方の親戚と違って僕のような「やんちゃ坊主」に優しく(?)、夏休み春休みに帰郷するのが待ち遠しかったです。僕は叔父のことを「おっちゃん」と呼んでいました。僕が結婚するときは披露宴に出席してくれ「あのやんちゃ坊主が、ちゃんと結婚できて嬉しい」と言ってくれました。
 今これを書きながら「Wings Over America」を聴いています。今はCDを聴いていますが、このオリジナルに当たる3枚組LPを、僕は叔父に買ってもらいました。中学生だった僕にこのアルバムは高価で手が出ず、おねだりしたわけです。「shiropも洋楽聴くようになったんだなあ」と言いながら買ってくれたのを憶えています。そのアルバムが、僕が手にした初めての「ビートルズのソロ作品」でした。最初に聴いたときには「難しい」と思ったアルバムでしたが、その後もずっと聴き続け、今日まで来ています。
 叔父との思い出は、楽しいものばかりです。早すぎる知らせでしたが、たくさんの人達が参列してくれて叔父のことを話しているのを聞いていたら、叔父の飾らない人柄や、優しい性格を改めて心に刻むことができました。
 おっちゃん、お疲れ様でした。おっちゃんから買ってもらった「ウィングスU.S.A.ライヴ」のLPは今も大切に持っていますよ。やんちゃ坊主はこっちでがんばりますから、ゆっくり休んでください。本当に今までありがとう。

Wings Over America

Wings Over America