グラミー受賞おめでとう、パーシー

 今日はグラミー賞の発表があったそうで、KENNYさんやtaishishoさんのブログで大体の模様がわかりました。ポールとデイヴ(グロール)が競演したとか、アル・グリーンが歌ったとか、スモーキーやスティービーが登場したとか。実は今Wowwowの再放送を観ながらこれを書いているんですが、今コールドプレイが「Lost」を歌っています(クリスの弾いているピアノ、ポールがコンサートで弾いていたサイケペイントのアップライトにちょっと似ていますね)。あの素晴らしいアルバム「Viva La Vida」も受賞したらしいです。
 で、僕にとっての最大のニュースは、あのロバート・プラント(とアリソン・クラウスの)アルバムが3部門も受賞したこと。やったねパーシー。あのアルバム(「Raising Sand」)はいいアルバムでしたがそんなにド派手ではなかったので、こんなに評価が高いのは意外であり(失礼!)かつ嬉しいです。あのゼップ再結成大騒動ではひとりヒール役をやる羽目になったパーシーですが、この受賞が少しでも彼の肩の荷を軽くしてくれるよう願っています。
 ゼップの音楽は楽器担当の圧倒的なパワーで成立するという説がありますが、僕はまったく同意しません。そういうふうに言いたい気持ちもわからないではないですが、それはバンドの音楽を理解していない人間の物言いだと思います。曲の長さ、コンサートの長さに対してボーカル時間がどれくらいかなんて、何の意味もない雑談です。ゼップの音楽には、パーシーのあの声が(たとえ昔のように出なくても)不可欠なのです。パーシーがゼップの再結成に対してクビを縦に振らないことは様々な憶測を呼んでいますが(残った3人は代理ボーカルのオーディションまでしたとか)、そして僕自身、観客としてゼップを観たいという気持ちは誰より強いですが(そのへんはやっぱりファンですからね)、どれだけの賞賛や熱狂、そして報酬が用意されても自分の人生を優先させるパーシーのやりかたは、誰に批判されるいわれもないでしょう(いや、個人的にはもう少し幅のある考え方があってもバチは当たらないと思いますがw)。これを書いている途中、1回目の受賞で短いスピーチをしたパーシーは、なんだかとても大人に見えました。声や容姿の衰えみたいなことばかり言われる彼ですが、今日の姿はとても立派に見えました。これが人間の大きさなんでしょうね。
 実は今日は「グラミーも獲ったし、ゼップ再結成ツアーよろしく」という内容にしようと思っていたんですが、止めました。それは彼に対して失礼だと思ったので。パーシー、グラミー受賞おめでとう。音楽を愛しているという気持ちのこもったアルバムでの受賞は素晴らしいと思います。ゼップが観られればもちろん嬉しいですが、そうでなくてもこの賞賛の気持ちは変わりません。いつまでもお元気で活動を続けてください。僕は応援しています。
 

Raising Sand (Ocrd)

Raising Sand (Ocrd)

 追記:さっきジェニファー・ハドソンが1曲歌いました。あの悲しい事件があってから「どうしているかなあ」と思っていたので、今夜観ることが出来てよかったです。見事な歌声でした。歌い終わって(スタンディング・オベーションの中)短く「Thank you」とつぶやいたときの表情が胸に来ました。