小ネタ 「Live At Leeds」から39年

 昨日2月14日は、ザ・フーがリーズ大学でコンサートを行い、録音をしてからちょうど39年経った日でした。
 39年というのは決して短い時間ではないですが、その中でフーは様々な事件や出来事があって、今に至っています。嬉しいことに今も評価に値する活動をしている彼らですが、その礎を築いたのが、「Tommy」から始まる数年間の活動であることはいうまでもないでしょう。特に「Live At Leeds」は、まさしくあの時期の彼らを活写した作品として、いつまでも別格的な評価をされるものだと思います。
 ご存じのとおり「Live At Leeds」は、最初にアナログでリリースされたあと、曲数を増やしながら2回のアップグレードが行われ、現在ではCD2枚組のボリュームになっています。コンサートの模様は、今ではほぼ全貌がわかるようになっていますね。僕はそのたびに購入し、ついでに紙ジャケとか限定版のアナログサイズボックスとか買ってしまい、今では「Live At Leeds」という作品だけで8枚だか9枚だか持っています(苦笑)。ちょこっとだけ自慢ですが、僕は中古盤ですが米アトコから出たアナログ盤を持っていて、それはあのいっぱいついていたオマケが一つも欠けずについているものです(10年近く前ですが下北沢のフラッシュディスクランチで購入しました)。
 で、そんなに曲数が増えて内容充実した「Live At Leeds」ですが、僕はここ数ヶ月、最初にリリースされたアナログの6曲をアナログの曲順で聴いています。こういうときiPodって本当に便利。「Young Man Blues」から「Magic Bus」まで、40分弱ですが、まるでロックのジェットコースターのよう。スピード感も満点、曲目も絶妙。約4倍にボリュームアップした現在のフォーマットから考えても、実に見事にコンサートのエッセンスを抽出している感じです。
 もちろん現在の2枚組は、歴史的なコンサートの記録という意味でも演奏のレベルという意味でも最高に素晴らしいものですが、あの6曲フォーマットの疾走感と凝縮度も捨てがたいものだと思います。今ではむしろ(新品では)入手しにくいのかな?若いファンのみなさんの中には、25周年フォーマット以後のものの方が馴染みがあるのかも知れませんね。一度だまされたと思って、アナログ仕様の6曲だけを聴いてみてください。これはこれで素晴らしい「作品」だと思います。

Live at Leeds

Live at Leeds