ハード・デイズにビートルズ

 仕事がきつい。
 いきなりな始まりですが、本音です。いやあ、いろいろありましてね。僕の仕事はあまり「徹夜」とかいうきつさはないんですが、精神的に(笑)いろいろあるんですよ。で、仕事で追い込まれると気持ちの余裕もなくなって、また変なミスや判断違いをしてしまい、それがまた気持ちの余裕を失わせ・・・という具合のいやなスパイラル。こっちにはこっちの言い分はあるんですが、それは言わずに仕事に向かっています。
 こういうときはなかなか聴く音楽も定まらず、あれこれ目まぐるしくジャンルやアーチストを変えながら数日過ごしましたが、昨日あたりからビートルズを聴き出しました。
 いつも書いていますが、気持ちが煮詰まってきたとき、すぐにはビートルズを聴こうとは思わないのです。大好きだし、こういうとき最後には聴き出して助けてもらったことも多かったとわかっているのに、実際そういう時期にはジタバタと他の音楽に向かうんですよね。で、ふらふら迷うようにいろんな音楽を聴き、最後にここに来ると。
 そして、やっぱり今回も助けてもらいました。ささくれた中年男の心に染みこむような音楽。今回は特に「Rubber Soul」が染みます。どの曲もどの曲も、数え切れないほど聴いたものばかりですが、いまだに感動してしまいます。今回は「Michelle」と「Nowhere Man」が特にお気に入り。妻はよく「Nowhere Mna」を「これぞ洋楽ポップスっていう感じの曲よね」と言っていますが、本当に、まったく無駄がない名曲。しかもポップ。「Revolver」以後、意識的にポップなテイストから遠ざってしまうジョンですが、詩も含めて、完全なポップスを創造していますね。
 映画「Yellow Submarine」の中で、ジェレミーに向かってこの歌を歌うビートルズ。また「ひとりぼっち」になってしまうと泣いているジェレミーにリンゴが「一緒に行こう」話しかけます。「You mean you take nowhere man?」と問うジェレミーにリンゴが「I’ll take you somewhere.」と答えます(思い出しながら書いているので、間違っていたらすみません)。いいなあ。こんな日々だからかも特に思うのかも知れませんが、暖かい会話、暖かいシーンだと感じます。気温はまだ低く、春はまだ先のようですが、こうやってまたあの4人に助けてもらいながら、あと少しがんばってみます。
 さあ、今週もあと1日だ。
 

Rubber Soul

Rubber Soul