気分は中学1年生(笑)

 昨日、仕事の帰りにヴィレッジヴァンガードに立ち寄ったところ、「iBlock」というものを見つけ、買ってきました(こんな感じのものです)。
 要するにiPod用の小型スピーカなんですが、レゴのようなブロック型で、チャチな外見がかえって可愛らしいものです。iPodにつけられる小型スピーカは多いですが、これは安っぽい外見に似合わずちゃんとドック・コネクタに対応したもので、iPodに取り付けるとしっかり固定され、本体ごと持ち運ぶのも簡単です。
 音はというと、これはもうこの見てくれなりのもので、チープといえばチープですが、それが味になっている、というかそういうところを楽しむものなのかも知れませんね。ちゃんと曲は聴けるので、例えば出先などで他の人に自分の気に入った曲を聴かせたいときや、旅行先で、ヘッドフォンをしないで少しだけ音楽を聴いて寛ぎたいとこなどに重宝しそうです。
 で、面白がって寝室やトイレなどに持ち運んであれこれ聴いてみたんですが、もともとの音がそれなりなので、なんだかAMラジオを聴いているような感じで、小学生高学年から中学生くらいのころ、ラジオを聴いていたころを思い出してしまいました。僕は中学2年(正確には中1の終わり頃)になるまで家にステレオがなく、小さなプレーヤーかモノラルのラジオしかなかったので、音楽の初体験はみんなそういう環境で聴いていました。初めて聴いたビートルズもAMラジオでした。試しに初期のビートルズをこの環境で聴いてみたら、けっこうハマッってしまいましたよ(笑)。ナローレンジで小さな音ですが、思い出の音という感じ(笑)。完全にオヤジの追憶モードですが、気持ちいいです。今や小型でそこそこいい音を聴ける環境なんていくらでもありますが、「あえて悪い音で聴く」というのも、たまには楽しいです(これしかなくなったらそれはそれで困りますが)。
 ついさっきまで「iPod+iBlock」で部屋にエディット・ピアフを流していましたが、これもなかなか。個人的にぐっと来たのはカーペンターズ。この音で聴く「Yesterday Once More」や「Sing」は、まさしく「思い出の名曲」という感じです。あのころ(30年以上前です)、レコードなんてほとんど持っていなくて、新聞の番組表や友人の情報を頼りにダイアルを合わせて、一生懸命「聴きたい曲」を待っていたっけ。僕は持っていませんでしたが、トランジスタ・ラジオって、こういう感じだったのかな?RCの歌にあるみたいに、片手で持ち運べてポケットに入る音楽。今聴いているのはアルバム「A Hard Day’s Night」。この環境で聴いてもビートルズは最高です。思い出も込みで「3割増し」ですね(笑)。