世界がタルたんに恋してる(笑)

 今日は朝早くちょっとした用足しにクルマで職場に行き(ふだんはもちろん電車)、帰宅したらコピの調子が悪いというのでまたすぐに病院に行き、そのあとすぐに週末の買い物に行くという感じで、昼間でずっと動きっぱなしでした。午後はその反動でダラダラ。今日の夕食は手抜きで「焼き肉」だったのでなおさらダラダラ度が上がっています。今はお風呂も上がり、のんびりしているところ。土曜日なのでドレミもまだ寝ないでビデオを観ています。
 さて、早いものであのジェフ・ベックエリック・クラプトンの競演コンサートから1ヶ月が過ぎました。雑誌でもレビューを掲載したものが出始めていて、それぞれ高評価のようです。発売日の関係かどちらか単独のコンサートを特集したものも多く、それでも概ね高い評価だったので、今回の来日は素晴らしいものだったということを証明していると思います。
 ところでそういう記事を読んでいて少し気になったことが。
 ジェフのコンサートに関する記事で必ず、それなりのスペースを割いてあのタル・ウィルケンフェルド嬢について書かれているのです。もちろん僕も生のコンサートを観て、彼女のプレイヤーとしての力量に感心したしキャラクターにも惹かれましたが、ほとんどすべての雑誌で、コンサートの演奏やDVD、CDなどでの彼女について書かれているのは驚きでした。若くて優秀な演奏家が出てきたぞ!という普通の反応だけではこうはいきませんよね。やっぱりみんな、彼女のあのキュートな容貌(と、それに相対するような演奏の見事さ)に感心しているんだと思います。
 面白かったのは「プレイヤー」誌4月号。ジェフの単独コンサートについて好意的な特集を組んでいましたが、タル嬢についてはコンサートレビュー本編でも触れ、DVDのレビューでも触れ、極めつけは2ページ見開きでインタビューまで掲載されています(しかもカラーページ)。インタビューは彼女のバイオをフォローしつつソロアルバムのことなどにも言及している、現時点では訊きたいことをある程度網羅したいいものでした。ただ、インタビュアーの文章の「まだあどけなさの残る、”タルたん”と呼んでしまいたくなる彼女だが」というくだりを呼んだときは吹き出してしまいましたよ。タルたん(笑)!書くかふつうそんなこと!?彼女のルックスは、日本人にも親しみやすい可愛らしさがあることは認めますけどね。「ベース・マガジン」誌でも、ステージに彼女がいることがジェフやカリウタに刺激を与えているということが書かれていたし(ちなみにこの雑誌でも彼女はインタビューを受けていました、カラーグラビア付きでww)。クロスロード・フェス以来の世界的な注目度も高いらしいし、本当に世界中の音楽ファンが彼女に注目しているみたいですね。
 その彼女のソロ「Transformation」、正直に書くと、ファンクっぽいフュージョン路線の音楽自体は「ものすごく個性的」というようなものではなかったですが、それでも彼女のベースは存在感があって好感が持てるものでした。ソロのようなフレーズもいいですが、僕は彼女が完全にバックにまわったときのグッと腰を落としたビート感に惹かれます。浮ついたスポットライトよりも、ずっと堅実で職人的なプレイに彼女の真骨頂があるような気がします。誘惑が多く、変なヤツも多い業界ですが、このまますくすくと成長してほしいですね。なんだかんだいって、僕も好きなんですかね(笑)?

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